1. 生活費と経費は分ける
フリーランスは、仕事のお金と家計を自分で管理する必要があります。会社員とは違い、収入=手取りではありません。どんぶり勘定でやりくりしていると、仕事のお金が家計に消えてしまうという事態も。税金、健康保険料、経費は、生活費と別に管理しましょう。
フリーランスにとって、生活費と経費のボーダーラインは悩みどころ。必要経費とされる消耗品、飲食費、事務所関連費などの定義をわかりやすくお伝えします。確定申告の際に苦労しないためにも、コツコツと記録しておくことが肝心です。
2. 収入が増えても油断大敵
フリーランスの収入は、毎月変動があるもの。仮に風邪をひいて1日寝ていたら、その日の稼ぎが実質0円になってしまうフリーランスと、有休を使える正社員とでは、貯蓄の重みが違います。「今月は収入が多かったから」と計画なしにお金を使ってしまうと後から恐ろしいことに……。
3. 生命保険・医療保険の保障は手厚く
フリーランスが加入する健康保険は「国民健康保険」ですが、会社員には支給される「傷病手当金」がありません。そのため、病気やケガで働けなくなり、収入が減ったり途絶えたりした時に備えて、医療保障を手厚くしておく必要があります。
4. 老後資金についても自助努力が必要
フリーランスには退職金や手厚い年金制度がなく、年間80万円程度の国民年金だけでは将来が心配です。そこで、「付加年金」「国民年金基金」「確定拠出年金」で将来の年金を増やす、「小規模企業共済」で退職金を作っておくといった対策が必要になります。
フリーランスの公的年金は国民年金のみのため、老後に不安が残ります。国民年金基金は、フリーランスや自営業者が「国民年金に上乗せする形」で、「任意で加入する」年金です。国民年金基金の仕組みとメリット・デメリットを知っておきましょう。
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