温かい、心強い……助産師さんが人気のわけ
助産院は、助産師さんが営む出産施設。法律で助産師は、医師のようにお産の介助ができることになっています。正常出産だけしか扱えないのですが、それにかけては一家言あります。
ほとんどが自宅出産だった時代には「お産婆さん」と呼ばれた助産師は「よろず相談所」のような存在で、お産の合間に夫婦喧嘩や嫁姑問題まで解決してくれるような心強い存在です。
医師は多忙なので、陣痛中ずっとそばにいてくれるようなことは難しいもの。実は長い分娩経過をチェックするのは助産師なのです。
「産み場所には助産師がいてほしい」という3人の妊婦さんに聞きました。西洋医学の治療と違う養生法を教えてもらえる、ときに1時間以上も妊婦健診に時間をかけてくれて丁寧など……助産師の魅力を聞いてみました。
「とも子助産院」は家族入院が6割を占めるという宮城県のアットホームな助産院。赤ちゃんが生まれた夜は、家族が、離れがたくって、あかちゃんを真ん中に、皆で川の字になって、過ごすということもあるそうです。
助産院で生める?生めない?基準
助産院や自宅では医師がいないので、医療が必要になる可能性がふつうより高いと出産できません。助産院で出産できる人は「正常出産」の人ですが、正常出産を厳密に定義するのはなかなか難しいようです。
35歳以上、流産をしたことがあるなど……次のような方は、助産院で出産できるかもしれないけれど、医師にもかかりなさいという用心した方がいい人です。
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