おひとりさまの老後を考えたとき、一番気になるのが「お金」のこと。平均データによれば、65歳以降のおひとりさま世帯の多くが赤字家計に……? 住まいが賃貸で国民年金にのみ加入だと、5000万円も老後資金が不足するという試算も。この不足分をどう準備すればいいかを考えてみました。
老後のために「お金」を貯めている人は少なくないでしょう。しかし、将来「孤立」するかもしれないと考えたことはありますか? 年をとって体が思うように動かなくなれば、程度の差こそあれ、誰かの見守りや介助が必要になるでしょう。その助けを誰にも頼めないとしたら? 「孤立しない」ための準備も、お金と同じくらい重要なのです。
おひとりさまの中には、コツコツと働き続けて資産を形成している人も多いでしょう。そんな人こそ、自分が亡くなったときに相続でトラブルになる可能性も。元気なうちから対策をとっておき、自分の相続で親族に面倒をかけないように備える必要があります。
老後、病気や認知症になり、自分で思うように行動したり判断したりできなくなったら、一体どうしたらいい? お金の管理や手続きはどうなる? おひとりさまの多くがそう不安に思うでしょう。そこで役立つのが「成年後見制度」。さまざまな障害で判断能力が不十分になった人を法律的に保護し、サポートしてくれる制度です。
老後を考える上で避けては通れない「お墓」。近年、お墓に対する考え方や思いを同じくする人たちが共同で入る「共同墓」が広がっています。旅友、飲み友ならぬ「墓友」を見つけることも、おひとりさまの老後には不可欠になるかも?
自分が亡くなったとき、残された人に伝えておきたいことをまとめる「エンディングノート」。終活ブームもあいまって、さまざまな種類のノートが発売されています。書きやすさやコストパフォーマンスなどを考慮して、ガイドが独断と偏見でベスト10を選びました。ノートを書く作業によって、老後に自分がどう生きたいかを見直すことにもなるでしょう。
日本は世界屈指の長寿国。老後の期間はますます長くなることが予測されます。おひとりさまに限ったことではありませんが、老後の不安を解消するには、お金だけでなく生き方そのものを見直す必要も。その際に押さえておきたいのが「公助」「共助」「自助」という3つの視点です。
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