『明日に向かって撃て』で、ポール・ニューマンとキャサリン・ロスが自転車を二人乗りしているシーンで流れるのが『雨にぬれても』。ほのぼのとしたシーンですが、その後の展開を知っていると、なんとも寂しい気持ちにもなってしまいます。
青春映画の傑作『アメリカン・グラフィティ』は、『ロック・アラウンド・ザ・クロック』、『ジョニー・B・グッド』などなど60年代あたりに流行したオールディーズが堪能できる作品。サントラはマストバイです!
ザ・ビートルズの初主演作『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』は、全編がミュージッククリップのような映画。つまり、どこを切り取っても名曲ばかり! 同作のサントラ『ハード・デイズ・ナイト』はザ・ビートルズ初期の代表作としても知られています。ちなみに私はジョンの『恋におちたら』が好きです。
エルビス・プレスリーの登場からベトナム戦争に伴うヒッピームーブメントの時代まで、『フォレスト・ガンプ』で使われている楽曲は、混沌としたアメリカの現代史を追体験できるラインアップ。サントラは2枚組の大ボリュームです。
映画は観たことがなくても、歌は知っているという人も多いであろう、『イージー・ライダー』の主題歌『ワイルドでいこう!(ボーン・トゥ・ビー・ワイルド)』。「いつものラ~メン」という空耳アワー的な方面でも有名です。
物哀しく哲学的な歌詞の『サウンド・オブ・サイレンス』と、劇中に登場する人物の名がそのままタイトルになった『ミセス・ロビンソン』、恋の始まりと終わりを美しくも残酷に歌い上げた『4月になれば彼女は』……などなど、映画『卒業』にはサイモン&ガーファンクルの代表曲が詰まっています。
ジョン・トラボルタを一躍トップスターにした『サタデー・ナイト・フィーバー』。ビージーズが歌う主題歌『ステイン・アライヴ』は、ディスコ・サウンドのクラシックとしていまも愛され続けています。
ロンドン五輪の開会式を演出し、いまやイギリスの国民的映画監督となったダニー・ボイル。同監督の出世作となる『トレインスポッティング』の音楽は、90年代サブカル野郎のアンセムとも呼べる『ボーン・スリッピー』を始め、どれも素晴らしい“歌”ばかり。『ラスト・フォー・ライフ』で突っ走り、『テンプテーション』でハイになり、『パーフェクト・デイ』でダウナーになろう!
どうにもうまくいかない人々の人生模様を描いた、ポール・トーマス・アンダーソンの『マグノリア』。エイミー・マンが歌う同作の劇中歌は、いずれも名曲ばかり! どれだけイイかと言うと、サントラだけ買うのもありなほどです。
主題歌でもテーマソングでもないが、劇中でとても印象的な使われ方をしている曲と言えば、『時計じかけのオレンジ』における『雨に唄えば』。同名のミュージカル映画でもおなじみの同曲は「雨の中でも幸せ~」というポジティブな内容だが、『時計じかけのオレンジ』の主人公アレックスは、ソレをとてつもなく禍々しい行為に合わせて口ずさむ!
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