この椅子が生まれたのは、1953年頃。20世紀の近代建築家・巨匠のひとりル・コルビュジェのもとで修行し帰国した建築家:坂倉準三建築事務所のデザイン(担当:長大作)です。木目についた丸いポッチがひょうきんな動物の顔のようで愛嬌がありますね。
今年86歳の現役デザイナー:長大作氏が、1960年、坂倉準三建築研究所時代に担当した住宅のためにデザインした椅子です。住まい手の方からの「着物で座ってテレビを見ることができる椅子」という要望を実現したそうです。
いまだ物資も加工のための機械もない、戦後間もない頃に日本のデザイン界をリードし続ける渡辺力氏が作った、処女作の椅子です。直木材+ひもによる椅子で、すべてをそぎ落とした単純な形状には素朴さと民族的な匂いを感じます。
喜多俊之氏がデザインした、空海の名を冠した椅子です。空海が描かれている絵の中にあった椅子にヒントを得て、この椅子を制作したそうです。
日本一ともいわれる、大変著名なモデラーの宮本茂紀氏がデザインし、製作した椅子です。緩やかにカーブを描き、スーと上部に伸びる背(ハイバック)が象徴かつ特徴的で、キリっとした風格のある『顔』をしています。
三井緑氏がデザインしたこの椅子は、全体フォルムはベーシック(基本形)ですが、よく見ると背や座面のディテール(詳細)が特徴的です。
カートン=厚紙製の箱ということで、その名の通り紙製の家具のシリーズで、デザイナーの渡辺力氏がデザインしました。中でもスツールは“リキスツール”ともいわれ、渡辺氏の代表作のひとつになっています。
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