多面性を持った猫の性格をひと言で表すのは非常に難しいですが、同じ毛色柄を持つ猫の本来の性質は、似通った部分が多いようです。キジ猫は基本的には警戒心が強く、用心深い、猫に対しては本能の強い野性味のある猫が多く、茶トラには基本的には臆病なので、それを隠すために攻撃的になったり、反対にフレンドリーに振る舞うことで仲間に入れてもらおうとする傾向が高いなど、いろいろとあるみたいですよ。
「目は口ほどに物を言う」といいますが、猫にもそれが当てはまるようです。中でもおもしろいのが、びっくりしたり怖がっている時に、左右の目の大きさが違くなってしまう個体がいるということです。また、明るい場所で瞳孔が開いている時は興奮状態か怒っているので、近寄らないのが無難です。
猫は、感覚の中でもっとも聴覚がすぐれていますので、耳の動きで感情が分かる場合もあります。何かに興味津々な時は、耳をピンとまっすぐに立てます。また、横真一文字に耳を寝かせたり、寝かせた耳を後ろに反らせたりしている時は、怖かったり、怯えていたり、なによりイヤでたまらない時です。
呼びかけた時にしっぽで返事することもあるなど、感情が現れる部分のひとつでもあります。しっぽ全体を左右に早く揺らしている時は、不機嫌だったり、構われたくない時のサインです。しつこく構い過ぎると猫を本格的に怒らせてしまうことがあるので気をつけましょう。
また、しっぽを垂直にピンと立てて、軽い足取りで近づいてきてスリスリする時は、猫が安心できる場所にいて、気分が安定し、嬉しい、ご機嫌、おねだり、甘えたい時のサインです。
のどをゴロゴロ鳴らすのは、安心している時、甘えている時、眠い時、気持ちがいい時などです。ちょっと怖い経験をした後とか、緊張を感じた時、または失敗してばつが悪い時などは舌をペロッと出して口のまわりや、手足を舐めたりする個体もいます。
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