滞在経験を通して、多民族の国マレーシアの魅力を伝える編集ライター

マレーシアの首都クアラルンプールに4年間暮らす。現地情報誌『パノーラ』『ハローマレーシア』(ともにCEM.ASIA)の編集担当として活動。帰国後は、マレーシアでの実体験をもとにした執筆、講演。また「マレーシアごはんの会」を立ち上げ、マレーシア人とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を主催。

ガイドからの挨拶

マレーシアには独特の魅力があります。ほかのアジアの国には無い、マレーシアだけのもの。それは、多民族国家ということです。マレーシアは、歴史上もっとも成功した多民族国家と言われています。

街で闊歩する女性の装いを眺めれば、スカーフを頭に被ったマレー系、パンジャビの裾が風に揺れるインド系、セクシーに足を露出した短パン姿の中国系など、さまざま。服装だけでなく、宗教や食文化もそれぞれ違っている彼らは、じぶんたちの祖先やルーツを大切にしながらも、マレーシアというひとつの国のなかで一緒に生きています。

また、マレーシアはイスラム教を国教としていて、街のいたるところに美しいモスクがあります。マレーシアのイスラム教は観光客にオープンで、お祈りの時間以外であれば、モスクの見学は自由。写真撮影もウェルカムで、観光客向けの説明ツアーを行っているモスクもあります。街にはイスラム教徒向けの“ハラル”を順守したレストランが数多くあり、マクドナルドもKFCもそのひとつ。世界から注目されるイスラム圏という巨大マーケット。そのカギとなるハラルを体感できる希少なアジアの国です。

「みんなが違っていて、それでいい」
それがマレーシアという世界です。

価値観をおしつけたりせず、とても自由で、言いたいことがいえて、居心地がいい。「違う」ことを本気で認めるというのは、根っこはつながっているという「大きなつながり」を感じること。それがマレーシアという世界観です。

2005~09年の4年間、マレーシアのクアラルンプールに暮らして肌で感じた空気感を大切にしながら、穴場のレストラン、驚きの文化体験など、現地邦人誌の編集者として集めたディープな情報をお届けします。

経歴・バックグラウンド

古川 音 Furukawa OTO
ライター/編集 Writer/Editor
ウェブサイト マレーシアごはんの会 主催

1973年熊本県生まれ。九州大学法学部卒業。女性誌出版社の勤務を経て、2003年に編集ライターとして独立。2005年マレーシアの首都クアラルンプールに移住し、現地の日系出版社CEM.ASIA.SDN.BHDに勤務する。日本人向け情報誌の編集を手がけ、マレーシアの文化・食・観光情報の取材・執筆を行う。その間『ニッポンの評判』(新潮新書)にてマレーシアの章を執筆。2009年夏、日本に帰国。現在は、フリーランスの編集ライターとして活動し、マレーシアの記事を多数執筆。また、“マレーシアを知ってもらうには、現地の料理を食べてもらうのが一番“と考え、2011年に「マレーシアごはんの会」を立ち上げる。マレーシアの食に関する体験型イベント、現地ツアー、料理教室のコーディネート、運営。また、講師活動、食・文化・流行に関する現地調査の事業も推進。マレーシアごはんの会の他、アジアの専門家たちとタッグを組み、コラボ事業(Hati Malaysia、アジアごはんズ等)も積極的に行っている。趣味は手話。

●編集・執筆
・『ナシレマッ!』(Malaysia Gohan Kai)取材・執筆・発刊
・『地球の歩き方 マレーシア編』(ダイヤモンド社)2015、2016 現地取材・執筆
・『ニッポン評判』(新潮新書)マレーシア章 執筆
・マレーシア文化通信『WAU』(Hati Malaysia) 取材・執筆・発刊
・CREA web連載執筆中
● 講師活動
・国際機関日本アセアンセンター マレーシア食文化セミナー講師
・早稲田大学マレーシア・フェスティバル マレーシアの食文化講師
・白馬観光協会マレーシア人への食のおもてなし講師(ナシレマの実食付) 
●イベント・料理教室・ツアー コーディネート
・マレーシア料理イベント 都内のマレーシア料理店にて 毎月開催 
・マレーシアごはんツアー in Malaysia 年に1~2回開催
(2013年クアラルンプール、2014年ペナン、2015年コタキナバル、2016年イポー予定)
・映画、伝統芸能のイベント協力
・現地事情のコンサルテーション

【All About:ガイドの原点】