河村 英和

イタリア ガイド 河村 英和

かわむら えわ

東京工業大学工学部建築学科卒、ナポリ・フェデリコ2世大学建築学部建築史科・phD博士号修得。跡見学園女子大学観光コミュニティ学部観光デザイン学科准教授、元・東京大学大学院人文社会系研究科特任准教授、イタリア観光学会(SISTUR)会員、イタリア観光史年刊(Storia del Turismo Annale)査読委員など。

ガイドからの挨拶

イタリアは、今も昔も世界有数の観光大国、ユネスコ世界遺産の登録数もトップです。イタリアでは、自国イタリアのことを別名「ベル・パエーゼ(美しい国)」とも呼びますが、まさに文字通り、イタリアの魅力は「美の集積」にあり、その文化は、町づくり、建築、美術、文学、音楽、食、自然など無数の分野を横断し、何世紀もの時代を超え多岐にわたっています。

そんなイタリアの観光名所にも、じつは時代ごとに流行があります。昔は有名だったのに今は忘れ去れ、それでもやっぱり素敵な隠れ家的穴場、一方、かつては観光の対象にならなかったのに、今は大人気となった場所など……。

ここでは様々なタイプの観光スポットを、ちょっと変わった視点からみてゆきます。私の専門は、イタリア観光、都市・建築、ホテルの歴史ですが、伝統工芸品や郷土菓子など、町に根付いたローカルな文化が好きなので、ときにはそんなテーマにも触れてみたいと思ってます。

経歴・バックグラウンド

ニューヨーク生まれ、1998年よりイタリアに住む。

東京工業大学工学部建築学科卒業後、一般企業勤務を経て、イタリア・ナポリ「フェデリコ2世」大学へ留学、建築史の博士号修得。イタリアの観光史と建築文化を専門に、おもにイタリア語による執筆・研究活動を続ける。

20世紀戦前までに開業したカプリ島のすべてのホテル・宿屋の歴史を網羅した研究書『Alberghi storici dell'isola di Capri.. Una storia dell'ospitalità tra Ottocento e Novecento』(La Conchiglia出版)、カプリ島を代表する最高級ホテル・クイシサーナの創業150年史を記した『Il Quisisana. Biografia del Grand Hotel di Capri』(La Conchiglia出版)など。ウェブでは、カプリのラグジャリーホテル「JKプレイスカプリ」のオフィシャルサイトの歴史ページの本文を担当。日本語による著書は、『カプリ島-地中海観光の文化史』(白水社)、『イタリア旅行-「美しい国」の旅人たち』(中公新書)、『ナポリ建築王国-悪魔のすむ天国をつくった建築家たち』(鹿島出版会)ほか、「Books 書籍」欄または「著書一覧」を参照ください。

経営・所属している企業・団体・協会

日本建築学会、地中海学会、イタリア学会、イタリア都市史学会など