以前ここで何度かお伝えしてきたように、飲酒運転や危険運転に対する罰則が順次強化されています。そして今度の6月1日から、違反点数制度の引き上げを含めた道交法が施行されます。以下に改正項目を挙げておきますので、参考にして、安全運転に留意してください。

★極めて悪質・危険な運転者の欠格期間を延長
酒酔い運転、共同危険行為などによる交通事故、※危険運転致死傷罪、故意による交通事故の欠格期間が、現行の3年から5年に延長されます。
※危険運転致死傷罪とは、 昨年12月25日に刑法が改正された際にできた罪で、アルコールや薬物を使用した状態で運転したり、常識をはるかに超えたスピードをだしていたりといった時に交通事故を起こしたときに適用されます。改正前は、たとえ酩酊して死亡事故を起こしても、「過失(不注意で起こした)」とされていたものが、「故意(危険なのは知ってて起こした)」とされるようになりました。(法律が常識に近づいた感じです)

★酒気帯び運転の基準値の引き下げ
これまで、酒気帯び運転の基準が、呼気1リットルに対してアルコール濃度が0.25mg だったのが、0.15mgに引き下げられます。これにより、これまでは違反対象にならなかったようなケースでも違反になります。また、今回の改正では酒気帯びが2段階に分けられました。0.15mg以上0.25mg
未満の酒気帯びは点数が6点、0.25mg以上は下表どおり13点になります。

★悪質・危険な違反に対する点数が以下のように引き上げ

違反

改正前
改正後
酒酔い・麻薬運転、共同危険行為
15点
25点
無免許運転
12点
19点
酒気帯び(0.25mg以上)・過労運転
6点
13点
ひき逃げ (救護義務違反)
10点
23点

0.25mg以上の飲酒でも、これまでは点数6点だったので、大概が免停で済んでいました。しかし、改正後は13点になるので、たとえ処分歴がなくても2点でも累積点数があれば免許取消になります。

★死亡事故の付加点数の引き上げ
死亡事故を起こした際に付加される点数が、13点から20点になります。 これにより、死亡事故を起こした場合は、自分に責任がまったく無かったり、ほとんど責任が無い場合以外は免許取消となります。

★治療期間が3ヶ月以上の重傷事故付加点数の引き上げ
9点から13点になります。 これもまた、
自分に責任がまったく無かったり、ほとんど責任が無い場合以外は長期の免停が待ち構えています。当然、累積点数が2点あれば取消になってしまいます。

以上、見ていただければ分るように、飲酒に対してこれまでより厳しくなっています。飲酒運転=免許取消と考えて、これまで以上に「飲んだら乗らない、乗るなら飲まない」を徹底しましょう。

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