W-ZERO3の登場で、日本国内でもスマートフォンという端末が注目されるようになりました。スマートフォンは、携帯電話の音声通話サービスとインターネットやアプリケーション拡張などのスモールコンピューター機能を併せ持ったPDAの後継世代とも言われている多機能な次世代端末です。海外では、既にスマートフォンへの移行が着実にすすんでいる中、PDAからスマートフォンへと長年モバイルに携わってきた最前線のモバイルユーザーさんに、日本や海外でのスマートフォン事情について語ってもらいました。

第二回は、海外の端末の検証や環境への素早い人柱検証やアプリケーション環境支援活動でも知られるKzouさんです。

ガイド:
Kzouさんは、海外スマートフォンの実機の日本語化や海外での利用経験が豊富ですが、実際に使用して、海外と日本の端末の違いをどう感じられていますか。

Kzou:
海外の端末を国内に持ち込んでも、電波法の問題、ネットワークに接続できない、通信できないなど、多くの制約で100%の機能を利用できないという問題があります。当然ですが、海外で利用する場合はフル機能が利用できます。こうしたGSM端末を海外のGSM圏内でGPRSでつないで、電話やデータ通信を利用するスマートフォンとして使うと本当に便利なんです。
国内では、ドコモのM1000やボーダフォンの702NKとかありましたが、いろいろなアプリケーションも加えられる端末としてはW-ZERO3からですね。

ガイド:
国内の端末では、音声通話とスモールコンピューターとしての機能は、まだシームレスにできてないと思うのですが、そのあたりは海外端末と比べてどう感じていますか。

Kzou:
海外端末にも、Windows Mobileをベースにしたもの、携帯電話をベースにしたもの、いろいろあります。W-ZER03と同じWindows Mobileベースのスマートフォンは、通話端末として使うには、つらいところもあります。胸ポケットに小さく収まりませんし、手に持ってしゃべる際にも筐体が大きく重かったりするので手が疲れたりします。

先日も、海外に行った際にBenQ P50を持って行き、現地でSIMを購入して「これは使える」と、喜んで通話していたんですが、結局、小型の携帯電話ベースのDoPod 577wを現地で購入してしました、、笑。
購入した理由は、通話端末は、やはりラフに扱いたかったんです。液晶を気にしたりせず、少ないキーで手軽に入力して、ポケットに素早く出し入れするとかね。また、ブラウザやメールは搭載してますので、日本語化すれば、日本のメールも使えます。ただ難点もあります。タッチパネルじゃないですし、入力キーの制限とかの弊害もあるんですけど、スマートフォンとして、本来の進化の仕方かなと思いました。

BenQ P50 DoPod 577w


ガイド:
スマートフォンのOSとしては、Windows Mobile、Palm OS、Symbian OSなどがありますが、海外では、Epoc OSの後継バーションを携帯電話用に最適化したSymbian OSが多く採用されていて、通話とPDA機能のシームレスな連携では現在一番適していると思うのですが、Windows Mobileは、通話とPDA機能面の連携には課題があるとお感じですか?

Kzou:
日本での携帯電話のOSも、以前のトロンから、Symbian OSとLinuxが主流になってきています。特にSymbian OSは、携帯電話の組み込みOSとしては完成されていますね。強いていえば、パソコンとの連携で、もう少し使いやすくなってくれればという感じはありますけど。Palm OSに関しては、現在のPalm OSと通話機能の連携に関しては微妙ですが、今後、LinuxベースのPalm OSの端末がでれば、Linuxの多くの資産がありますので期待できると思います。
Windows Mobileについては、本来PHSはサポート外なので、W-ZERO3では強引に載せているため厳しいところがあるのですが、よくまとめ上げたなというのが正直な感想です。