JavaFX 1.0とは?


JavaFX Scriptは、2007年より開発中バージョンが配布されてきましたが、2008年秋にようやく正式版1.0がリリースされる運びとなりました。既に本サイトでも、それまで配布されていたver. 0.7を使ってJavaFX Scriptの入門を掲載してきました。

※「JavaFXプログラミング!」シリーズの記事一覧

2008年秋の正式リリースに向け、7月末に、開発者に向けた「1.0 Preview SDK」が配布開始となりました。これにより、開発者たちが正式版向けにスクリプトを作成できるようになりました。が、実際にこの1.0 Preview版を使って驚いた人も多いことでしょう。1.0 Previewでは、0.7と根本的な部分での仕様が大きく変わっているのです。このため、従来のスクリプトの多くが、そのままでは動かなくなっています。

そこで、1.0に向けた、新しいJavaFX Script用の入門を行うことにしました。1.0は、従来の0.7と、基本的な文法部分でかなりの違いがあります。これは、0.7がJavaFX Scriptのインタープリタをベースにしていたのに対し、1.0では、別途開発が行われていたコンパイラが標準搭載されたためです。コンパイラは、インタープリタ版の0.7が配布されているのと平行して開発が行われていたものですが、インタープリタと基本的な言語仕様が異なっているのです。

java.netのJavaFXのページには、インタープリタからコンパイラへの移行に関してポイントを整理したドキュメントが公開されています。既にJavaFX Scriptをバリバリと使いこなしている人ならば、これを参考にしてスクリプトの移行を試みてみると良いでしょう。ただし、このドキュメントは文法上の違いについては整理されていますが、クラスライブラリの細かな変更などまでは記述されていません。これらについては別途学ぶ必要があるでしょう。

※JavaFX Script^(TM) Programming Language Migration Guide


JavaFX 1.0の入手


では、1.0を入手しましょう。これには、2通りの方法があります。1つは、「JavaFX Script 1.0 Preview SDK」というSDKをダウンロードしインストールする方法です。これにより、開発に必要なソフトウェア一式が組み込まれます。ただし、実行やコンパイラによるコンパイル、またJarへのパッケージングなど、すべてコマンドラインから手作業で行わなければいけません。また、まともなエディタ環境もないのではちょっと困りますね。

おススメしたいのは、もう1つの方法、「NetBeansごと手に入れる」というものです。JavaFX Script 1.0 Previewでは、NetBeans用のプラグインも同時に開発されており、これを組み込み済みのNetBeansを配布しています。これを使えば、専用のプロジェクトを作成し、ビルドするだけで、自動的にスクリプトをコンパイルしJarファイルにまとめたものが作成されます。「とりあえず試してみたい」というなら、こちらを使うのがよいでしょう。

ソフトウェアのダウンロードは、Sun MicrosystemsのWebサイトにあるダウンロードのページ(ここです)から、「JavaFX」内の「NetBeans IDE 6.1 With JavaFX」をクリックします。そして現れたページで更に「NetBeans IDE 6.1 with JavaFX」の「Download」ボタンをクリックし、そこから使用するプラットフォーム(OS)と言語を選択してダウンロードを行います。

SunのダウンロードページここからNetBeansに組み込まれたJavaFXをダウンロードする。


なお、NetBeans 6.1の正式版を既にインストールしている場合は、<プラグイン>メニューから、JavaFXプラグインをインストールすることも可能です。「使用可能なプラグイン」というところに、「JavaFX Kit」という項目が表示されますので、これを選択しインストールすればプラグインが利用可能になります。ガイドが確認したところ、Sun MicrosystemsのWebサイトから配布されているNetBeansは、日本語化が一部不完全な部分が見られましたので、6.1日本語版からプラグインをインストールしたほうがよいかも知れません。ここでも、この方法でプラグインを追加した6.1日本語版で説明を行います。