“観て愉しむ”屋外ミュージアム型

乗り物は苦手、まして絶叫マシンなんて……という人には“観て愉しむ”テーマパークがおすすめです。紹介するのは、どちらも屋外ミュージアム型。博物館や美術館は、ひとつの展示・作品をじっくり解説を読みながら観るのが一番の愉しみ方。それと同じです。

東武ワールドスクウェア
東武ワールドスクウェアではカメラも必需品。画面に人を入れておかないと本当の建造物に見えてしまいます
■東武ワールドスクウェア
15年前、日光鬼怒川にミニチュアのテーマパークができる、というので取材に行ったのが始まりでした。今でも「好きなテーマパークは?」と聞かれたとき、ここをあげることも多いほど、お気に入りのパークです。

世界の建造物102点を、すべて25分の1の縮尺で精巧に再現。ひとつひとつの建物は細部までこだわって作られ、まさにそれは職人技なのです。

例えば「東京駅」は、通勤ラッシュの様子を見事に再現。プラットホームのほうまでしっかり観察すると、さらに愉しめます。今はなき、ニューヨークの「ワールド・トレード・センター」。「スフィンクス」と「ピラミッド」の向こうに見える「ピサの斜塔」。今も建設中のところまで模して造られている「サグラダ・ファミリア」。よくぞ造ったと感激した「万里の長城」。とてもここには書ききれないほど素敵な作品が並んでいますよ。

東武ワールドスクウェア
身長約7cmの住人たち。これは「国立競技場」前での胴上げシーンです
でも実は! 建物以上に、ここの一番の注目ポイントは、そこに暮らす住人(人形)たちにあります。園内の建造物に住む人形の数はなんと14万人(!)。それがすべて表情が違い、個性とストーリー性を持って置かれているのですから、これをじっくり観察しなかったら、東武ワールドスクウェアを愉しんだとは言えないかも……。

注目は、アメリカ・ニューヨークの摩天楼の強盗団、イギリス・ビッグバンのホームズのような探偵、中国・万里の長城の三蔵法師御一行(?)、鎌倉・円覚寺舎利殿の和服の女性……。ほかにも、どんな住人たちがいるか、ぜひご自分で探してみてください。

そうそう、日光鬼怒川は有名な温泉地でもあります。しかも、東武ワールドスクウェアと日光江戸村は近い。2パークを愉しむ1泊2日の旅もおすすめです。

江戸東京たてもの園
園内は西ゾーン、センターゾーン、東ゾーンに分かれています。これは東ゾーンで、子宝湯が見えます
■江戸東京たてもの園
東京・小金井の小金井公園内にある江戸東京たてもの園も、じっくり観察したい屋外ミュージアム型です。東京に現存していた、江戸・明治・大正・昭和の建物を復元・展示しています。

ジブリ映画『千と千尋の神隠し』の舞台となる町のモデルになったことでも有名で、武居三省堂、子宝湯などは「なるほど」と思わせるたたずまいです。

江戸東京たてもの園
夏の夕涼みイベントには、浴衣姿が多く見られ、本当にちょっと昔に戻ったような気分になれます
たてもの園の愉しみは、実際に中へ入れる建物が多いことです。そこに書いてある解説をじっくりと読みながら、明治や大正の空気を想像してみるのも、なかなかオツなものですよ。

また、夏の夕涼みイベントや昔懐かしいイベントも随時実施しています(今年の予定はたてもの園のサイトをチェック)。小金井公園内には、子どもたちが遊べるスポットがあるので、子どもたちをそっちで遊ばせておいて、ご夫婦で“たてもの園デート”というのはいかがでしょう?

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