勝手に入れて、開放感抜群の露天風呂がいっぱい

塩原といえばこの時期、紅葉の名所として注目されるけれど、なんといってもここの魅力は温泉。箒川沿いの狭い地域に塩原十一湯と呼ばれる温泉地が集まっていて、日本有数の源泉数と泉質の豊富さを誇っているのだ。

しかもうれしいのは、気軽に入れる公共の湯が多く、野性味あふれる無人の露天風呂もあるってこと。それぞれ違った泉質の湯を、日帰りドライブで満喫してみよう。

吊り橋を渡って対岸の岩の湯へ

東北道西那須野塩原ICで降り、R400を塩原へ。観光バスで賑わうもみじ谷大吊橋を過ぎると左右に山が迫ってくる。塩原渓谷は、入口のこのあたりが一番狭く、奥に進むほど谷が広くなっている不思議な地形なのだ。10月中旬から11月にかけてなら、カエデも真っ赤に紅葉しているだろう。

国道が街中に入り、上りと下りの写真が分岐するあたりが福渡温泉。県営駐車場にクルマを置き、川沿いの遊歩道を歩いて戻り、岩の湯に向かおう。対岸へ渡る吊り橋の下に、露天風呂が見えてくる。これが岩の湯だ。

ここは脱衣スペースと、ちょっと目隠しになる程度の岩があるだけ。目の前に箒川の渓流があり、上を見上げれば紅葉の山。開放感は抜群だ。対岸に旅館が見えちゃうのと、混浴でもあるから昼間は女の子にはつらいが、暗くなってからグループで訪れる女性もいる。

不動の湯
ロケーション最高の不動の湯。夜に行くなら懐中電灯が必要

林の中を歩いて不動の湯へ

岩の湯から上がったら、吊橋を戻らずに遊歩道を下流側へ歩こう。ほんの5分ほど歩けば、林の中にもう一つの露天風呂、不動の湯が見えてくる。こちらも遊歩道から丸見えなのは同じだが、周囲は広葉樹林に包まれていて湯船から建物などは見えない。岩盤の上をさらさらと流れる渓流が見下ろせ、ロケーションは岩の湯以上だ。

ちなみにこの2カ所、泉質は違うけれどいずれもナトリウム カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉。昔で言えば食塩泉というところ。もっとも、それほど塩気が強いわけではなく、お湯はほぼ透明だ。微妙な泉質の差を探ってみるのもいい。

今年再開の「青葉の湯」はまだまだ穴場

さらにR400をさかのぼって、畑下温泉へ。このエリアには町営の源泉があり、大ざっぱに言えば弱食塩重曹泉。旅館街の対岸には、今年になって久々に再開された青葉の湯がある。近くに駐車場がないので、旧塩原町役場の駐車場に停めて歩かなければ行けないけれど、まだ岩の湯や不動の湯ほど知られていないこともありそれほど混み合っていないのがうれしい。こちらも対岸から見えてしまうが、岩の湯ほどではない。

そしてもうひとつ、塩原の中心部となる「塩原もの語り館」の対岸にあるのがもみじの湯。名前の通り、周囲のカエデが多く、紅葉時期には最高。ただし湯船のすぐ近くに遊歩道があって、ほとんど丸見え。夜間入浴禁止というのが残念。