では、スタッフはといえば。
松本さんは会社につめているから外に出ていくことが少ないようだ。あの顔の黒さは地であったのか。実際に外に出るのは社員とアルバイトの大学生達。社員は日本から来ている方と台北在住の日本人など。いずれも何かにどっぷりはまるタイプの方々だ。たとえば、台北で眼鏡を作る、散髪に行く、といった体験シリーズのモデルの徳永さん。セブンイレブンの弁当やドリンクに殊に詳しく、オススメは「国民弁当」と「日式カレー弁当」。それに「缶コーヒーはやはり日本の缶コーヒーがおいしいです」と。コンビニ愛用度がわかる。
それから、周杰倫ファンの宮原さん。ファンクラブにも入ってる熱烈的周杰倫迷だ。渡邊さんは、「台北猫パラダイス」を宮原さんと企画した大の猫好き。それにキッチュなグッズを集めていたり。お二人とも台湾人の夫を持つ台北在住の女性だ。入ったばかりの李さんは士林夜市の動画マップを趣味で作成していて、ウェブサイト制作にはかなりの精通ぶり。台湾の人の正社員は、経理や営業などを担当。日本語が堪能だけでなく、同社の運営に興味を持って働く人達だ。

    

アルバイトの大学生達は、マスメディア学科や電子学科、日本語学科、国際貿易学科とさまざまだが、いずれも取材がおもしろそう、メディアに興味がある、日本語を使いたい、自分も台北をよく知らないからもっと知りたい、といった目的をもっていて、楽しく打工(アルバイト)をしている。経験したい内容な上に、他のバイトに比べて時給もよいから充実しているようだ。バイトの一人、Adiaくんはスクーターで21日間かけて台湾を1周した人(「バイク小僧ADIAの台湾紀行」)。子どものような顔をして本当はしっかり者かも(左の画像、中心の眼鏡をかけた人)。

バイトのみなさんが松本さんに対するイメージを教えてくれた。おもしろい、まじめ、やさしい、気遣いのある人、自分の責任をわかっている、親切、個々の考えを尊重してくれる、丁寧に教えてくれる、時には厳しい…。上司のいない場所でインタビューしてもこの答え。台湾の企業や在台の他の日系企業とは違って、伸び伸びしながら規律がきちんとあるのが同社の魅力だと。しかし困ったことに、ここでバイトを始めてから取材で食べることも多くて太るとか。これだけが問題だそうだ。

同社は旅々台北.comの制作・運営だけでなく、台湾内でのウェブサイトのコンサルティング及び制作運営、印刷業、広告代理、翻訳、グラフィックデザインの制作なども手がけている。一般的なウェブサイトは広告収入に頼っているところが大きいが、同社は本業が別なのでガツガツした印象もないのはそのせい。台湾・交通部観光局、台北市政府交通局といったところもクライアントになっている。こういった政府関連機関に同社の企画力やデザイン力をアピールすることが、台湾の人にとってもよい刺激になっているようで、以前よりも洗練された成果物を目にする機会も増えた。

今後は、旅行の視点からだけでなく、居住する視点、そしてビジネスを展開する視点からもウェブサイトで台北を紹介していきたい、と松本さん。その証拠に「熱門特集」が今後の展開に結びついているではないか。しかし当の松本さんは「あら、そう?」くらいの涼しい顔。やっぱりこの会社はすでにマジカルサイトというよりも松本さんマジックにかかっているとしか思えない。「それから、これがポイントですが、社員一人一人に得意分野を作ることです。その道のエキスパート養成を目指しています」と。台北をまだよく知らない松本さんも、そのうち台北のエキスパートになるのか、それとも別の道を究めるのか、ご自身すらわからないようだった。とはいえ、人一倍働く上司は信頼が厚い。こんな上司のもとだから、明るい職場が存在するもの納得。明るいウェブサイトは明るい人々によって作られていた。(2004年5月現在)

※マジカルサイト台北オフィスのみなさん、おじゃまさせていただき多謝多謝

<企業情報> 

魔法網国際股{イ分}有限公司(Magicalsite Taiwan Inc.)

住所:台北市天祥路59號6樓
設立:2002年10月2日
統一編号:80281994
払込済資本金:NT$7,000,000
電話番号:02-6608-0050
http://www.magicalsite.com.tw/
従業員数:8(正社員) 11(準社員) (2004年5月現在)

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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。