イタリアンの基本/イタリアンの基本関連情報

バルサミコ酢の選び方とは? イタリアンの基本

スーパーの売り場でよく見かけるバルサミコ酢。でもバルサミコ酢にも値段はいろいろありますね。なぜこんなに値段が違うのでしょうか? 今回は、バルサミコ酢の選び方と基本情報についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

沈 唱瑛

執筆者:沈 唱瑛

イタリアンの基本ガイド

バルサミコ酢の選び方

バルサミコ酢の選び方

バルサミコ酢の選び方

バルサミコ酢の選び方とバルサミコ酢についてをご紹介します。
 

バルサミコ酢の作られ方と選び方

after
気品のある甘味を持つバルサミコ・トラディツィオナーレ

食の都として有名なエミリア・ロマーニャ州のモデナという場所で作られるバルサミコ酢こそが、イタリアの厳しい食の法律DOPに定められたバルサミコ酢です。
バルサミコ酢は、基本的にはブドウが原料のお酢で、熟成させることにポイントがあります。ぶどうを圧搾したての頃は、大樽ですが、だんだん濃縮されてくるので、その量も少なくなり、小樽に移されるようになります。それはバルサミコ酢によってですが、最低12年の熟成を経たものがいわゆる「伝統的なバルサミコ酢」としてDOP認証されます。

でもスーパーなどの売り場で見かけるバルサミコ酢。最近では5種類以上もおいてあるところがあります。ここでバルサミコ酢の選び方をご紹介します。
本当のバルサミコ酢は、前述した通り、ブドウのみを熟成させて作られるものですから、原料は「ぶどう」のみの表記となります。しかしながら、バルサミコ酢風味調味料となると、熟成期間は短く、さりとてあの独特な甘味や色をつけるために「カラメル色素」が入っています。ですので、本物のDOP認定されたバルサミコ酢が欲しい場合は、この「カラメル色素」の入っていない、純粋にぶどうで作られているものを選ぶようにします。

かといってこのカラメル色素が入っているものが劣悪品というわけではありません。価格帯を考えるのならば、トラディツィオナーレのものは少なくとも100ccで約6000円位が相場ですから、手軽にドレッシングなどに使いたいということはなかなか難しいと思います。そういう時は、カラメル色素が入っていても十分にその酸味を楽しんでいただくことができるのです。
また、小鍋で半量にまで煮詰めれば、トラディツィオナーレに近い甘さと風味を出すことができるので、手間を加えれば安いバルサミコ酢でも十分に美味しくいただけるのです。

日本の「料理酒」や「みりん」も、裏ラベルを見ると純粋に酒というわけではなかったり、みりん風調味料だったりとするわけで、それと同じと思っていただいてもいいかもしれません。

もちろんどうしてもこだわりたい場合は、断然トラディツィオナーレをお勧めします。
 

バルサミコ風味のオシャレ調味料のご紹介

after
バルサモ・ディ・ヴィーノ

イタリアの高品質食材を取り扱うチェリーテラスさんのバルサミコ講習会へ参加したところ、面白いバルサミコをご紹介頂きました。それがSABA(サバ)。

バルサミコ酢を作るブドウを圧搾して、熟成させずに瓶詰めしたものです。
ブドウはエミリア・ロマーニャ州の伝統品種ランブルスコ(モデナ産)を使用し、長時間かけてじっくりと煮詰め発酵するのをとめています。
フルーティーな甘さのあるSABAはお菓子作りにも最適な新しい調味料ともいえます。

他にも、余分な成分を入れず、DOPバルサミコ酢の製造と同じ過程で製造し、6年の熟成を経たバルサモ・ディ・ヴィーノというものがあります。バルサミコ酢を名乗るというかDOP認定されるバルサミコ酢は12年ものからなので、この6年物にはバルサミコ酢という名前は使用していないのです。

■ご紹介したバルサミコ酢とバルサモ・ディ・ヴィーノが買えるサイト

チェリーテラス

 

【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます