最近、子どもを狙った卑劣な犯罪が新聞・テレビで報道されています。子ども、お年寄り、女性等、力が弱い人は標的にされやすく、犯罪に巻き込まれないよう細心の注意が必要です。このような世相を反映してか、より安全な地域、より安全な住まいを求めて引越しをされる方も多いようです。

【事件簿~その1】アパートの窓から腕が……!

都内、1DKのアパートに一人で住む学生のMさん。廊下側に台所があり、その奥に居間が続いています。

引越し、侵入者
真夜中に忍び寄る侵入者の手……。
「ガチャガチャ」夜中に廊下側にある台所の窓ガラスが揺れる音がしました。「ん?」深い眠りについていたMさんは、寝ぼけ眼で台所の方を見渡してみました。しかしあたりにはあやしい人影は見当たりません。「風でも吹いたのかしら」と考え再び眠りにつきました。

それからしばらくたつと再度「ガチャガチャ」という音がしてきました。「まただ!」Mさんはぱっと飛び起き、そろりと台所に向います。そこで見たものは、まさに部屋に侵入しようとしている犯人の右腕。台所の窓を開けてその隙間から手をのばし、玄関の鍵を開けようしていた所だったのです。「ギャー」Mさんは大声で叫びました。驚いた犯人が腕をひっこめた瞬間に台所の窓を閉め、玄関の鍵がかかっていることを確かめ警察に電話をしました。

翌日アパートの大家さんに昨夜の事件を話すと、以前から頻繁にそういうことが起こっているということ、そして近くのアパートの住人が怪しいらしいという情報を聞きつけました。もしそうであれば、またいつ侵入してくるかわかりません。為すスベもなくMさんは引っ越すことにしました。

【事件簿~その2】公園に現れる子どもを叩くおばさん

Tちゃんは元気一杯の幼稚園児。午後2時、幼稚園が終わってもまだ遊び足りず、バスから降りるとすぐに近くの公園で遊びはじめます。

引越し、子ども
何もしない子どもの手を叩いたのは誰!
ある日のことでした。お母さんが立ち話に夢中になっていると、泣きじゃくっているTちゃんがお友達に連れ添われて、お母さんのもとにやって来ました。あわてて駆け寄ってみると「知らないおばちゃんが手をぶった!」とTちゃんがしゃくりあげながら泣いています。Tちゃんがお友達とどんぐりを拾っていたら、いきなり50歳前後の女性が現れて大声で叫びながら手を叩いて去っていった、というのです。聞くと時々公園に出没する女性で、以前他の子どもも背中を押されたことがあったそうです。

こわくなったTちゃんはそれ以来公園に行くのさえ、その近くに立ち寄るのさえ嫌がるようになりました。そんなある日自宅マンションのエレベータに乗ろうとしていた時のことです。Tちゃんの顔から血の気が引いていきました。「あのおばちゃんだ……。」

引越し、エレベーター
開けてびっくりエレベーター。あの犯人が乗っていた!
そのおばさんの降りる階をチェックするため、Tちゃんのお母さんは、突然走り出しました。そしてそのおばさんを捕まえて「あんた、公園で子どもを叩いたでしょ!」自分でも驚くほどの大声を出してしまいました。「何言ってるんだ!」「子どもがそう言ってるわよ!」「やってないよ!」と、廊下中響き渡るような声で押し問答が始まってしまいました。それに加え、子どもまで泣き出すし、静かなマンションは修羅場と化してしまいました。

その後、Tちゃんはショックのあまりマンションから出るのを嫌がるようになりました。もうこんな住人のいるところには住めない。賃貸契約が切れると同時に引っ越すことになりました。

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