子供の行事・お祝い/七五三

七五三のお参りは何する?初穂料・写真・お祝い方法等を解説

七五三のお参り時期はずらしてもよい?数え年はいつお祝いする?親や子供の服装はカジュアルでもよい?等の疑問から、写真撮影、初穂料の金額・のし袋の種類・表書き・裏書の書き方などお金にまつわることまで…七五三についての基礎知識を解説!

中山 みゆき

執筆者:中山 みゆき

冠婚葬祭ガイド

七五三とは何をする行事? 意味・由来や昔の風習は?

七五三Q&A

七五三Q&A!数え年の場合いつの時期に祝い?親の服装はカジュアルでいい?初穂料はいくら払うなど…七五三にまつわる疑問を徹底解説!

七五三は毎年11月15日です。子どもの成長を祝い、これからの元気と成長をお祈りする七五三。今回は、今さら人に聞けない七五三のお祝いの仕方や由来などQ&A形式でまとめてみました。

Index
■七五三の由来・意味や昔の風習
Q:七五三の意味・由来や昔の風習は?
Q:七五三のお祝い、現代は何をする?
Q:七五三は、写真撮影だけで済ませてもよい?

■七五三ではなにをする?
Q:七五三でするべきことは?
Q:七五三の神社への参拝ではなにをする?
Q:七五三の前撮りや当日の写真撮影はどうすればいい?

七五三はいつからいつまで?時期をずらしてよい?
Q:七五三の時期はいつからいつまで? 
Q:七五三は、時期外れでもよい?
Q:早生まれの子は、数え年か満年齢のどちらで七五三をすべき?
Q:兄弟一緒に七五三をしてもよい?
Q:七五三当日に雨が降ってしまったら?

七五三にまつわるお金まわり
Q:七五三でお参りする神社は自宅近くにすべき? 
Q:七五三の神社の祈祷の謝礼(初穂料・玉串料)はいくら払う?
Q:のし袋の種類や表書き・裏書きはどうすれば?
Q:七五三を兄弟ふたり一緒にする場合、初穂料はいくら払うべき? 

七五三の装いについて
Q:七五三のママの服装は、スーツやワンピースでもいい?
Q:七五三のパパの服装は、カジュアルでもいい?
Q:七五三の子どもの服装はスーツや洋装でもいい?
Q:七五三で草履を上手に、長く履くコツは?

■七五三のお返しについて
Q:七五三のお返しは、お赤飯と千歳飴でよい?
Q:実家からのお祝いの返しにおすすめは?

■七五三のお参りに関してよくある質問
七五三のお参りに関してよくある質問をまとめました。
Q:七五三での祖父母からの祝い金はどれくらいですか?
Q:七五三ではお参りだけだけでも大丈夫なの?

 

Q.七五三の意味・由来や昔の風習は?

七五三は子供の成長をお祝いする行事

乳幼児の死亡率が高かった昔は、子どもが3歳になると無事に成長したことをお祝いをした

A:七五三は、子どもが無事に成長したことをお祝いする家庭行事のひとつです

乳幼児の死亡率が高かった昔は、子どもが3歳になると無事に乳児期を過ごしたお祝いをしました。また7歳になると行う氏神様へのお参りは、無事に成長した子どもの姿を見せて感謝と共に地域社会の一員になったことを認めてもらう大切な行事とされています。

下記は当時の武家の儀式でしたが、現在行われている七五三は江戸時代の中期から広まったものです。
  • 三歳の男女 髪をのばしはじめる「髪置き」
  • 五歳の男子 はじめてはかまをつける「袴着(はかまぎ)」
  • 七歳の女子 帯をつかいはじめる「帯解き」
有名神社に着飾ってお参りする習わしは、江戸の呉服屋と有名神社が仕掛けたお参りの仕方が庶民の間に広まったためとも言われています。
 

Q:七五三のお祝い、現代は何をする?

七五三のお祝いは、家族で写真撮影、神社で参拝、そして家族で食事するスタイルが一般的

七五三のお祝いは、家族で写真撮影、神社で参拝、そして家族で食事するスタイルが一般的

A:七五三は生涯一度の大切な行事。記念写真の撮影にこだわるばかりに、子供にとって心に残る記念日となるよう思い出を作ってあげることを忘れずに

七五三は子供が無事に成長したことをお祝いする家庭行事のひとつですので、お祝いする気持ちがなにより大切。一般的には、家族で写真撮影、神社で参拝、そして家族で食事するスタイルが多いですが、いくらお金と手間をかけるかは、それぞれのご家庭の考え方でいいのではないでしょうか。

有名神社までわざわざ出かけなくても、近くの神社でいいのです。家族そろってお食事会などして、子どもの成長をお祝いしてあげましょう。
 

Q:七五三は、写真撮影だけで済ませてもよい?

A:写真だけでもOK。お祓いをしてもらわなくて大丈夫
神社でお祓いを受け、祝詞をあげてもらうのが一般的ですが、別にお祓いをしてもらわなくてもOK。最近では、我が子の記念写真の撮影にこだわっている親御さんが増えてきましたが、中には記念撮影だけして、肝心のお参りをされないという方も聞いたことがあります。

七五三の主役はもちろん子どもたち。どんなに豪華なお祝いでも親の満足だけで終わらないように。生涯一度の大切な行事なので、写真だけにこだわらないで、心に残る記念日になるように思い出を作ってあげる事が大切ですね。
 

Q:七五三でするべきことは?

A:地域によって若干の文化の違いはありますが、七五三では以下の3つをやるのが一般的です。
  • 神社への参拝
  • 写真撮影
  • 家族で食事会
当日スムーズに過ごせるように、いろいろと計画を考えるのも楽しみのひとつですよね。また七五三のお参りは、各家庭によって、ご祈祷を受ける、参拝するのみと考えがあると思いますが、どちらでも大丈夫です。

ご祈祷を受けられる場合は、事前に予約が必要なのか、初穂料がどのくらいなのかを調べておくのを忘れないように。

■神社でのご祈祷の手順
  1. 拝殿でお祓いを受ける(軽く頭を下げ、祝詞の言葉に心を合わせる
  2. 神主様に祝詞を読んでもらう
  3. 玉串を奉納する
  4. 二礼二拍手一礼する

ご祈祷後にお守りや千歳飴を受け取ります。参拝が済んだら、神社にあるおみくじを引いたり御神酒をもらったりして思い出を作りましょう。
 

Q:七五三の神社への参拝ではなにをする?

A:七五三のときの神社への参拝では、生まれた土地の神社へ参拝するのが一般的。

生まれた土地の神様は氏神様と言われ、自分を守ってくれる神様でもあります。もちろん有名な神社仏閣も人気ですが、ご祈祷の予約が必要かどうか、早めに確認しておきましょう。

■神社では以下の手順で参拝します。
  1. 鳥居をくぐる前に本殿に向かって(神様への敬意をあらわす)軽く一礼
  2. 参道の中央は神様が通る道といわれているので、端を歩くように
  3. 手水舎(ちょうずや/てみずや)で手を洗い、口をすすぎ清める
  4. 神前で礼拝。鈴があれば強く鳴らし、お賽銭を賽銭箱に入れる
  5. 二礼二拍手一礼する

※二礼二拍手一礼とは
深くお辞儀を2回繰り返す。(二礼)次に両手を胸の高さで合わせ、右手を少し手前に引き、拍手を2回打ちます。(二拍手)両手をおろし、最後にもう一度深いお辞儀をする。(一礼)
 

七五三の前撮りや当日の写真撮影はどうすればいい?

A:当日は余裕を持って行動できるように早めに準備をしておくこと。
おめかしした我が子の晴れ姿は、ぜひとも写真に収めておきたいものですが、髪型や服装、表情などに注意を払い、最もよい瞬間を自分で撮影するのは、大変な労力が必要です。それを解決するには、写真撮影と参拝の日にちを分けることをおススメします。

パターン1:写真は前撮り、当日は動きやすい服装・参拝・食事会
9月中に写真館で撮影。子どもの体調も一番ベストの日を選べます。貸し衣装の場合は早めに下見・予約をしておくこと。女の子の場合、夏休みに真っ黒に日焼けしていたらメイクでカバーしてあげて下さいね。

パターン2:参拝・写真撮影・食事会を当日に
これは親も子どもも大変な一日になりそうです。充実した一日を過ごせますが、疲れが出るのを覚悟しておきましょう。しかし対策として、参拝・写真撮影・食事会を近所ですませ、移動時間を短縮すればOK。写真館で予約する場合は必ず午前中に。

パターン3:前撮り、当日も欲張り撮影
9月中に写真館で1回目の写真撮影。今流行りの十二単などいかがでしょうか。またドレス姿もステキです。またキャラクーものも楽しんでみては? そして11月本番にはもう一度着付けして写真撮影します。

詳しい撮影のコツは以下の項目をご覧ください。
七五三の装いについて
 

Q:七五三の時期はいつからいつまで? 

  七五三の時期がいつからいつまでなのかは気にしすぎず、10月11月の都合の良い日にお祝いして大丈夫

  七五三の時期がいつからいつまでなのかは気にしすぎず、10月11月の都合の良い日にお祝いして大丈夫


A:七五三の時期は、10月か11月など都合の良い日にどうぞ
2022年の七五三の日にちは、11月15日火曜日です。11月15日にお祝いするのは、徳川五代将軍綱吉の子「徳松」のお祝いに因んだという説。日の吉凶を占う方式の一つに二十八宿(にじゅうはっしゅく)というのがあり、その二十八宿のうちで最良の吉日とされたのが「鬼宿日(きじゅくにち)」であること。すなわち大安吉日だったという説。また霜月祭りの日(家業に関係深い神々を祭る日)など諸説あるようです。
 

Q:七五三は、時期外れでもよい?

A:9月や12月など時期を外して行っても大丈夫です
七五三のお祝いの時期は、いつからいつまでと決まっていません。最近は11月15日にこだわらず、パパやママの仕事に合わせ、10月から12月など、家族が揃うのに都合の良い日にお参りするご家庭が増えています。特に有名神社では、土日は混雑するかもしれません。平日お参りすれば、ご祈祷や写真撮影もスムーズにできるので、ゆっくり過ごせそうです。
 

Q:早生まれの子は、数え年か満年齢のどちらで七五三をすべき?

Q:娘は早生まれです。三歳の七五三の時、友人は数え年でというし、実家の両親は満年齢でというのですが、実際に数え年か満年齢とどちらでお祝いするのが正しいの?

A:昔は数え年、現在は満年齢が一般的です

昔は生まれた年を一歳として計算する「数え年」で行われていましたが、現在は生まれた翌年の誕生日を一歳とする「満年齢」で行われます。しかしどちらにもこだわらずにお祝いしても大丈夫です。
 

Q:兄弟一緒に七五三をしてもよい?

Q:三歳と五歳の息子がいるので、今年2人一緒に七五三をしたいと思っていますが、七五三のお祝いを一緒にやってはいけない?

A:三歳と五歳で兄弟一緒にもOKです
昔は男子は数え年の三歳と五歳、女子は三歳と七歳で祝いましたが、現在では満年齢で男子が五歳(地方によって三歳も)、女子が三歳、七歳でお祝いする事が一般的になっています。兄弟姉妹がいるときは、年齢にこだわらずにやっていけないことはありません。
 

Q:七五三当日に雨が降ってしまったら?

A:いざと言うために役に立つグッズを用意しておきましょう!

・子どもが全身すっぽりと覆うことができる大きめのレインコートやポンチョ。
・大きめサイズの長靴(足袋を履いているので窮屈にならないため、草履は持参します)
・足袋(濡れて泥がついた場合に備えて代えを用意しておく)
・裾や袖を挟んで止められるクリップや洗濯バサミ(結構重宝します)
・濡れた身体や着物を拭くフェイスタオルやバスタオル(よく吸い取るもの)
・ビニール袋(濡れたものを保管するため)
・透明ビニール傘(雨の中でも撮影したい時に映りがよい)
・大きめのバッグ(上記のものをすっぽりまとめて入れると便利です)
 

Q:七五三でお参りする神社は自宅近くにすべき?  A:子供のことを考えると体力的にも無理がない範囲が無難です
どうしても希望の神社でという場合、遠くまで出かけてもかまいませんが、七五三は基本的には近くの氏神様で行う物。人気のある神社はかなり混むと言うことを頭に入れて置いて下さい。

子供の体力に無理のない範囲で考えること。小さい子供ですのでなれない着物などかなり負担になりますので、その辺をよく考えてくださいね。
 

Q:七五三の神社の祈祷の謝礼(初穂料・玉串料)はいくら払う?

A:初穂料は5,000円から10,000円ぐらいの範囲で
七五三の時期、神社は込み合うことが多いので事前に連絡しておきましょう。その時に神社への謝礼の金額を確認しておきます。神社によっては規定料金を設定している場合もあります。だいたい5,000円から10,000円ぐらいの範囲です。なお神社の祈祷への謝礼「初穂料」の読み方は「はつほりょう」、玉串料の読み方は「たまぐしりょう」と言います。
 

Q:のし袋の種類や表書き・裏書きはどうすれば?

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七五三で使うのし袋の表書き・裏書の書き方

のし袋の種類は蝶結び。水引が紅白(金銀でもOK)。表書きは「御初穂料」「御玉串料」です。また、白封筒でもかまいません。名前は子供の名前でフルネームで書きます。中袋がある場合は表に金額、裏に名前と住所を聞きます。中袋がない場合はのし袋の裏に金額と住所を書きます。

 

Q:七五三を兄弟ふたり一緒にする場合、初穂料はいくら払うべき? 

A:神社やお寺によって違ってきますので、直接電話などで尋ねるとよいでしょう
一人分の相場が5,000円ですので、二人分だと10,000円。ですが直接神社やお寺に尋ねた方が当日慌てないで安心です。表書きは連名にしますので、のし袋はひとつで大丈夫です。年齢順に右側から書きます。

 

Q:七五三のママの服装は、スーツやワンピースでもいい?

A:わかりやすいのが、入学式のイメージ!お出かけスタイル、きちっと感が出るものです
スーツ、ワンピース、セットアップなどフォーマルスタイルやパンツスーツも動きやすくておすすめします。七五三は無事成長したことを感謝し、これからの将来の幸福と長寿をお祈りする大事な儀式ですのでフォーマルスタイルが求められます。
 

Q:七五三のパパの服装は、カジュアルでもいい?

A:普段着なれたビジネススーツや略礼装、ダークスーツなどが基本
最近の傾向として礼服よりもカジュアル志向になっています。ラフなジャケットとスラックス。ただしノーネクタイよりもきちんと着用します。スーツに合わせて明るめのカラーがおススメ。
 

Q:七五三の子どもの服装はスーツや洋装でもいい?

七五三の服装は和装でも洋装でもよい

七五三の子供の服装は和装でも洋装でもよい

Q:五歳の男の子ですが、七五三の時は袴を着せるか、スーツを着せるか迷っています。洋装でもいいのでしょうか?

A:洋装でも和装でもそれぞれの家庭の考え方でどうぞ!

五歳の男の子は着物と羽織・袴が正式な装いですが、別にこだわることはありません。ただ和装姿を見られる機会は滅多にありませんので、着てみる価値はあるかもしれません。ですが日常的に着物を着ていた昔とは違い、慣れない和装姿。特に男の子は動きが活発ですので、じっと我慢ができないことがあると思いますので、洋装の方が無難かもしれません。それぞれのご家庭の考え方でよいと思います。
 

Q:七五三で草履を上手に、長く履くコツは? A:普段から草履を履いて歩く練習をしましょう!
最近では、1年中靴下を履かない習慣がついていますよね。着付けのときに嫌がる足袋も履く練習をすると当日は、いやがらずにスムーズにいけますよ。また草履のかかと部分にゴムをつけて工夫をしてみて下さい。歩きやすくなります。

 

Q:七五三のお返しは、お赤飯と千歳飴でよい?

Q:七五三のお返しは、お赤飯と千歳飴でよいと聞いたことがあるのですが、親戚に1万円もらった場合のお返しは?

A:本来はお返しは必要ありません

住む地域によってしきたりや習慣が違いますが、子どもの祝いである七五三は、本来はお返しをしません。千歳飴や、赤飯、菓子折り程度を謝礼としてお返しすることが一般化してきています。場合によっては、子どもの名前で内祝いとして贈られてもよいでしょう。いただいた金額の半額から三分の一程度が目安。
 

Q:実家からのお祝いの返しにおすすめは?

A:七五三の当日にご両親と一緒にレストランなど食事会にご招待するなどしてみてはいかがでしょう。また写真館で撮った写真を焼き増して差し上げたり、子どもにお礼の手紙やカードを書かせるなどしても喜ばれるかもしれませんね。
 

七五三のお参りに関してよくある質問

Q. 七五三での祖父母からの祝い金はどれくらいですか?

A. 七五三での祖父母からの祝い金は、世の中の相場として1~3万円ほどです。お金ではなく、晴れ着をお祝いとして贈ることもあり、お祝いの形は人それぞれなので、お祝いする気持ちがあれば良いのです。一般的にお祝い金は15日までに贈るものだとされています。

Q. 七五三ではお参りだけだけでも大丈夫なの?

A. お参りだけでも大丈夫です。現在は宗教上の理由、家庭の事情などで七五三の日に神社へお参りができないという家庭もあります。七五三は本来、子供の健やかな成長を祈るものなので、あまり堅苦しく考えず、きちんと気持ちのこもったお祈りができればそれだけで構いません。形式にこだわらずに皆で楽しみましょう。
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