●地震の前触れ…

岩手県付近の地殻変動ナマズが暴れ、犬や猫が鳴き、アジが大量に網にかかり、釣れるはずもない深海魚が釣れたとNEWSが流れたら、地震の予知とか予兆に興味がない人でも少なからず
「何かあるかも?」と、思うのではないでしょうか?

もしも、その時
『大地震が来る!○○地域の住人は緊急に避難しなさい。』と、小泉首相がTVで言ったとしたら、皆さんはどうしますか?

「そんなこと、言う分けないだろ。」と、言われてしまえば身も蓋もないのですが、お隣の中国では実際にやってしまったのです。しかも、それは大成功。多くの人命を救うことに成功したのです。

1975年の2月4日、中国の遼寧りょうねい省に住む人々から通常では考えられないような、動物たちの異常な行動が、続々と中国国家地震局に寄せられました。

寄せられた情報は…


ポイント雪が積もった道路上に数匹のヘビ。
ポイント群れで空を飛ぶニワトリ。
ポイント甲高く鳴きながら飛び回るガチョウ。
ポイント走り回るネズミの大群。

ポイント深いはずの井戸から水があふれ出て、水質も変化したと観測。


この異常な状況を、地震の前兆と判断した「中国国家地震局」は 、遼寧省の住民約百万人をキャンプに緊急避難させたのです。そして…その日の夜に「海城地震」が発生。マグニチュード7.3という規模の地震だったにもかかわらず、建物への被害は多数確認されたものの、人的災害は最小限に抑えられたのです。

●地震の予知は可能!日本ではどうなの?

この地震予知の奏功は、後の地震予知研究に大きな影響を与えることになります。世界ではじめての地震の予知に成功したと共に、多くの人民の命を救うことに成功した事で、地震の予知は可能であると人々の期待は一気にわき上がりました。

その後、日本では東海地震が発生する時が迫っているという学説が発表され、
「大規模地震対策特別措置法」
、いわゆる大震法が1978年に制定されました。

実は、日本では1964年の新潟地震をきっかけに、翌年から「地震予知研究」が始まっていたのです。中国の成功例よりも早かったんですねぇ。ただ、当初の目的は基礎データの収集。それが、だんだんと東海地震の予知が出来るという考え方になってきました。

東海地震を予知する為に、現在までの約40年間でおよそ1600億円が使用されてきました。この金額が多いか少ないかについては、いろいろと議論の分かれるところではあります。
しかし、地震の予知は「地震大国日本」での悲願ともいえます。

現時点では、「今後、30年以内に起きる地震の確立は何パーセント」といった、長期予知についてはかなりの確立で知ることが出来ます。9月26日(2003年)に発生した『2003年十勝沖地震』も、予測されていました。そして、この地震については、断層のほぼ東側半分がずれずに残っていることがわかっており、今後また地震が発生する可能性が指摘されています。

「いつ」「どこで」「どれだけの大きさの地震」が発生するのか? の、一番大事な「いつ」を、どれだけ短い期間で予測できるのか?これが出来なければ、なかなか実用化のレベルとは認めて貰えません。今後の研究で、大地の前兆現象をもっともっと「実用化」レベルに上げてくれることを願っています。



近年では、様々な研究者が地震の宏観現象からも情報を入手し、科学的に分析して地震予知に役立てようという動きになってきました。そこで、次回は『動物たちは知っていた』を、お送りします。

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昔から、動物には「地震への予知能力があるのではないか?」と、言われてきました。私が、実際に聞いた話と、よく言われる動物たちの異常行動をまとめました。

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