小動物/ペットのしつけ

小動物のお散歩! 注意すべき点とは?

ペットとの散歩は楽しいものですが、小動物を散歩に連れて行くときには、いくつか注意して欲しいことがあります。お散歩に適した場所や帰った後など、チェックすべき点をいくつか解説。お散歩はさせなくてもいいんですが、連れて行く際は参考にしてみてくださいね。

執筆者:村田 亜衣

小動物のお散歩に出かける前に

小動物のお散歩

小動物のお散歩

先日、公園でフェレットを連れている人に会いました。フェレット好きな私としてはうれしい出会いだったのですが、でも、ちょっと考えてしまいました。小さなペットを散歩に連れて行くときには、いくつか注意すべきことがあるように思います。
 
<目次>
 

ぴったりしたお散歩用品を準備しよう!

肩乗りシマリス
安心してお散歩をするためにも、首輪や胴輪のサイズ調整は家でしっかりやっておきましょう。
小さなペットと散歩に行くとき、必ず必要になるのが小さなペット用の首輪や胴輪とリード(散歩ひも)です。フェレットやウサギは専用のものが市販されていますので、それらを用意するといいでしょう。

首輪や胴輪は、サイズを調整する際に注意が必要です。ゆるく調整していまうと、なにかのときにペットが抜け出してどこかに行ってしまう危険があります。といって、きつめに調整してしまうと首輪や胴輪がこすれて毛が切れたり、皮膚を傷めたりすることがあります。

外にお散歩に出かける前に、家の中で首輪や胴輪を付けて様子を見て、サイズは調整するようにしてください。外に出てから慌てても調整できる余裕が作れないことがあります。
 

小動物のお散歩に適した場所

小さなペットとお散歩に行くならば、やはり公園などの土や樹のある場所がいいでしょう。できれば大きな樹が何本かあって木陰で休むことができて、飲み水を補給できる水飲み場(水道)があって、入っても許される芝生がある公園などが理想でしょう。

お散歩に出かけるときは、途中でペットが疲れてしまったり飽きてしまった場合に備えて、ペットを入れることができる大きめの袋を持って行ってください。キャリーバッグほど頑丈でなくてかまいません。公園からあなたの家までペットを連れて歩くことができればいいので、トートバッグなどを用意すればいいと思います(抱っこして帰ることもできると思いますが、ペットが疲れて眠たくなっているときなどはバッグに入れてあげる方がペットが休めるのでいいと思います)。

もし、家の近くに理想的な公園がなくって、車などでちょっと離れた公園までお散歩に出かけるならば、公園まではキャリーバッグで運んであげましょう。移動中のハプニングに備えて、ウェットティッシュやタオル、水(ひどく汚れてしまった場合や飲み水用)などを用意しておくといいかもしれません。
 

公園には危険がいっぱい!

ウサギ
楽しくお散歩するためにも、気をつけるべきことには十分に注意しながらお散歩しましょう。
公園では、犬を散歩している人が多くいらっしゃいます。もしかしたら、あなたの知り合いが犬を散歩しているのに出くわすこともあるかもしれません。

小さなペットにとっては、犬は大きな未知の生き物。犬も飼っている場合でも、外で会うのは知らない犬ですから、小さなペットにとっては警戒すべき相手です。また、犬にとっても、小さなペットは未知な生き物であることが多く、中には獲物と考えてしまう犬もいるかもしれません。

むやみに知らない犬と挨拶させたがらないでください。人に対してはおとなしい犬であっても、小さなペットに対しておとなしいとは限りません。あなたのペットが警戒していたり脅えていたりするようでしたら、犬と挨拶はさせないでおきましょう。無理に挨拶させることは小さなペットにストレスを与えることになるおそれがあります。

もう1つ、犬についての注意事項があります。公園には、ときどきですが犬を放して散歩をさせている方がいます。放していても飼い主の言うことをきっちり聞く犬であればいいのですが、飼い主の言うことをまったく聞かずに好き放題走り回り、飼い主が呼んでも無視しているような犬がたまにいます。

こういった犬は、小さなペットに飛びついてくるおそれがありますので、注意しなければなりません。放されている犬を見たら、その犬が公園を出るまで散歩は中断するか、別の公園に行くようにすることをお勧めします(犬を放している飼い主に対して、犬をつなぐように言ってもつないでくれるとは限りません。中には強い口調で文句を言ってきたり、脅してきたりする人もいますので(過去に私は殴られかかったことがあります)、気持ちよく散歩をするためにはそういった方がいない時間をねらうといいと思います)。

犬以外にも公園には気をつけたいことがいくつかあります。公園内にゴミを置き去りにされていることがありますので、小さなペットがゴミを食べてしまったりゴミで汚れてしまったりしないように気をつけましょう。

また、公園には小さなお子さんを連れて来ている方もいらっしゃいますので、小さなお子さんがあなたのペットを触りたがることがあるかもしれません。小さなお子さんに触らせる場合には、無理に触らない(つかまない)ように指導するとともに、触ったあとには手を洗うように教えてあげてください。もしあなたのペットが警戒しているようならば、無理をさせてまで小さなお子さんに触らせたりはしないでください。

公園には、鳩やカラスが集まっていることがあります。小さなペットによっては、カラスのような大きな鳥が近くを飛んでいるのを見て驚いてしまうことがあります。飼い主がいっしょですので襲われることはないと思うのですが、怖がらせないように、鳩やカラスが集まっている場所はよけて散歩するといいかもしれません。
 

地面に近いほど暑いんです

フェレット
地面に近い場所にいるペットのことを考えて、おしゃべりする場所は選んでくださいね。
ペットと散歩する楽しみの1つに、ほかの飼い主さんとの交流があります。最近は「うさんぽ」と呼ばれるウサギとの散歩を楽しむ飼い主さんが増えているようで、散歩で飼い主同士の交流を楽しむ方も増えているように思います。でも、1つだけ気をつけてあげてください。

おしゃべりをする場所は選んでください。

先日私が出会ったフェレットを散歩させている方は、お友達とのおしゃべりに夢中になっている間、足元でフェレットが伸びていました。強い日差しの中、公園脇の道路のアスファルトに飼い主さんは立っていて、その足元にフェレットはいたために、地面からの熱で伸びてしまったんです。

アスファルトは熱をためやすく、また熱を反射もしています。立っている飼い主さんよりも地面に近い小さなペットは、地面からの熱を強く受けやすく、暑さに負けてしまうことがあります。お友達とおしゃべりをする間は、小さなペットを抱いたり、涼しい日陰を選んだりしてあげてください。

また、おしゃべりが長くなりすぎると、飽きてしまったペットが地面を掘って遊び出してしまうかもしれません。土を掘ることは小さなペットにとっては楽しい遊びになりますが、掘ることで汚れてしまいますので、あとで足や身体を洗わなければならなくなるおそれがあります。

水を楽しむフェレットならそれもまた楽しめるかもしれませんが、ウサギのように濡れるのを嫌う子にとっては洗われるのは楽しめないでしょうから、土堀りをさせるかどうかはあとのことを考えて決めてください。なお、水で絞ったタオルで拭くだけであっても身体が濡れた感じはしてしまいますので、小さなペットが不快感を感じないようにしっかり乾かしてあげてください。
 

お散歩から帰ったら

お散歩から帰ったら、必ずして欲しいことがいくつかあります。まずは、汚れた足を水で絞ったタオルなどで拭いて、きれいにしてあげてください。このとき、身体を全身チェックして、ノミやダニなどがついていないかどうか確認してください。

犬の多く集まる公園などには、ノミやダニが潜んでいる可能性があります。知らずに連れ帰ってしまうことも珍しくありませんので、必ず全身をチェックしてついていないことを確認してください。

土を掘ってしまったり、地面でゴロゴロしてしまった場合などは、ペットを洗う必要があるかもしれません。ペット用のシャンプーで洗ってあげてください(汚れなければその日は使わないのですが、お散歩前にペット用のシャンプーは用意しておくといいでしょう)。

初めてのお散歩のときは、ペットも緊張して疲れてしまうことが多いようです。家に帰ったらゆっくり休ませてあげるといいと思います。
 

お散歩は、させなくてもいいんです

フェレット
散歩に行かなくても、家の中で十分楽しんで満足してくれるのが小さなペット。無理にお散歩はしないでくださいね。
小さなペットには夜行性の動物が多くいます。彼らは直射日光(強い紫外線)を浴びる必要がありませんので、お散歩をさせるならば短時間で終えてあげて欲しいと思っています。また、真夏の暑い日や雨上がりの地面や草が濡れているときは、お散歩はさせないほうがいいと思っています。

お散歩をさせなくても何も問題はありません。むしろ、外で出会うおそれのある外部寄生虫や外敵、事故などから守れますので、私は散歩はさせなくていいと思っています。

お散歩に行くことで飼い主もペットも楽しい時間が持てるならばぜひ挑戦して欲しいと思っておりますが、お散歩に行くことでイヤな思いをしたり辛い体験をしたりしたならば、無理にお散歩に行く必要はありません。

外にお散歩に行かなくても、家の中で楽しく遊ぶことができれば、あなたのペットは満足するはずです。小さなペットは、家族という群れの中で穏やかに暮らすことに喜びを感じる子が多いですから、お散歩はしてもしなくてもいいのです。

お外を楽しむもよし、家を楽しむもよし。どちらも正しいペットとの楽しみ方です。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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