小動物/鳥類の飼い方

鳥類のシニアと呼ばれる年齢は? ケアについて解説!

犬や猫には「シニア用フード」があり、歳をとると若い頃とは違うフードを与えたり、健康診断をまめに行ったりとシニアのためのケアを行います。では、鳥さんはどうなのでしょうか? 鳥さんの年齢がシニアになるのを1日でも遅らせることができるように飼って欲しいと思います。

執筆者:村田 亜衣

鳥類のシニアと呼ばれる年齢とは

鳥類のシニアと呼ばれる年齢

鳥類のシニアと呼ばれる年齢

犬や猫には「シニア用フード」があり、歳をとると若い頃とは違うフードを与えたり、健康診断をまめに行ったりとシニアのためのケアを行います。では、鳥さんはどうなのでしょうか?
 
<目次>
 

シニアと呼ばれる年齢はいくつ?

犬や猫は7歳前後でシニアと呼ばれます。では、鳥さんは何歳からシニアと呼ばれるのでしょうか? 種類により寿命が違いますのでいろいろだとは思いますが、きっと種類ごとに「何歳ぐらいからシニア」という目安があるのではないかと思い、調べてみました。そして、調べた結果は、私には驚くものでした。

多くのペットがシニアになると毛色が白っぽくなったり(白髪)、動作が緩慢になったりするなど、見て判断できるポイントがあります。鳥類の場合、飛べなくなることがシニアになったと見分けるポイントになるそうです。でも、、、。

飛べなくなると、そのあと1週間~数週間で寿命が終わってしまうのだそうです。
 

鳥類にはシニアはない?

私たち人間もそうだと思うのですが、高齢になり内蔵が弱ってくる年頃をシニアと呼びます。シニアと呼ばれるようになったら、今より内臓に負担をかけないように、食べ物や運動方法、運動量などに気を使い、少しでも長く生きることができるように飼い主は気をつかうものだと思います。

でもですね。飛べなくなってから数週間で寿命が終わるとなると、シニアのためのケアを行うのもむなしいものがあります。それよりも、鳥類にはシニアはないと思い込み、少しでも長くシニアになるのを先延ばしにするほうがいいのではないでしょうか?
 

いつまでも元気でいてもらうために

鳥類に長く元気でいてもらうためには、いくつか気をつけるべきポイントがあります。どれも基本的なものではありますが、忘れがちなポイントをいくつか紹介します。
  1. 温度管理
    ほとんどすべての鳥類は人間より体温が高く、私達が快適と感じる温度よりも高い環境温度を好みます。夏は日本も暑いのでそれほど問題はないかもしれませんが、冬の寒さは鳥さんに影響してしまうことがあります。エアコンなどの暖房器具で部屋を暖めるだけでなく、セラミックヒーターなどでの鳥さんのケージを暖めることも必要になるでしょう。

    環境温度が低いと、鳥さんの体温が下がってしまいます。体温が下がると代謝がにぶくなり、ごはんを食べられなくなってしまいます。そして、この先は怖い結果が待っています。毎日おいしくごはんを食べてもらえるように、環境温度を鳥さんにとって快適な温度で維持するようにしましょう。
     
  2. いっしょに過ごす時間
    多くの鳥さんが、飼い主と過ごす時間を必要としています。飼い主のまわりを飛び回ったり、飼い主に話しかけて鳴いたり、また、飼い主に話しかけてもらい、かまってもらうことを必要としているのです。

    私達は、仕事や家族の行事などで忙しい日を過ごさなければならないことがままあります。でも、そんなときでもどうか、鳥さんといっしょに過ごす時間を忘れずに作るようにしてあげてください。飼い主とのスキンシップは心の老化を遅らせることができると思います。
     
  3. 事故予防
    ケージから出して部屋で遊ばせるとき、1番怖いのが家庭内での事故です。小さく、動きの早い鳥さんは、飼い主が動くときにいっしょに行こうとして足元にいることもありますし、手を動かした先にいることもあります。足元や手元を確認し、鳥さんに注意をすることは大人には簡単なことかもしれませんが、子供には難しいときがありますので、家族全員が鳥さんの動きには注意するようにしましょう。

    また、小さいがゆえに家具のすき間や本棚の本の間など、以外なところに鳥さんが入ってしまうこともあります。ソファーのクッションの間で休むこともあるかもしれません。鳥さんが行くことができる場所に危険なものがないことを確認し、間違ってもドアに挟んだり、踏んでしまったりしないようにも注意しましょう。
 

平均寿命は最低の目標に!

たとえば、セキセイインコの平均寿命が8~9年と聞いたら、あなたは飼っているセキセイインコを何歳まで生かしてあげたいと思うでしょうか?

8歳まで、なんて言わないでくださいね。平均寿命は「平均」なんですから、どうか最低の目標にしてください。8~9年と聞いたら、15年を目標にするぐらい、長生きさせる予定でいてください。そして、できれば長寿記録を作るつもりでいてください。

ペットの寿命を飼い主が決めることはできません。でも、飼い主はペットの寿命を短くすることはできてしまいます。不適切な飼い方をすれば、ペットを早死にさせることは可能なんです。

でも、可能だからといって早死にさせて欲しくはありませんし、ペットを早死にさせたいと思っている飼い主はいないと信じています。1日でも1時間でも長くいっしょにいられるように、目標は高く設定し、目標に向かって努力してください。

飼い主の努力で、ペットは寿命をまっとうすることができます。ペットを早死にさせるか寿命をまっとうさせるかは、飼い主の飼い方にかかっていると言ってもいいと思います。長寿記録を作ることを目指し、鳥さんがシニアになるのを1日でも遅らせることができるように飼って欲しいと思います。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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