あまり聞いたことのない言葉かもしれませんが「パブリックコメント」は、法令を定めるときなどに、私たちが意見を言える機会を与えてくれるものです。「法令なんてよくわからない」「難しそう」と思うかもしれませんが、最近はインターネット(メール)で意見を送ることもできますので、どんどんあなたの意見を法令に取り入れてもらいましょう。

ペット関係の法令は、私たち飼い主の感じることや考えることを考慮していただいてよりよい法令にしてもらわないとペットが苦しむことにもなります。ペットのためにも是非、あなたの意見を聞いてもらいましょう。

どんなものだか見てみよう

2005年10月18日より、私たち飼い主にとって興味があるであろう法令のパブリックコメントの募集が始まりました。まずは、募集ページを見てみましょう。

動物取扱業、特定動物等に係る改正法の施行等の在り方に関する意見の募集(パブリックコメント)について(環境省)

意見を募集している法令について、それぞれ資料が用意してあります。それらの資料を読み、自分が感じた意見をパブリックコメントとして提出します。「[意見提出用紙]の形式」で書き方が紹介されていますので、初めて書く人でも書きやすいと思います。また、説明会の日時も紹介されていますので、資料を読んだだけではよくわからないという人は、説明会で詳しく聞くことができます。

パブリックコメントを書いてみよう!

「法令なんて、知らないところで私たちの望まないことや物足りないことを決めてる」と、思っていた人もいるかもしれません。でも、実際にはパブリックコメントで私たちの意見を求めている法令が多くあります。残念なことにパブリックコメントを募集しているということがあまり広報されないため、気がつかないでいることが多いだけです。

意見を提出したからといって、必ずその意見が取り入れられるとは限りません。けれども、意見を提出しないことには、私たち飼い主がどんな考えでいるのか知ってもらえませんので、私たちとペットたちにとってよりよい法令ができるように、パブリックコメントを利用しちゃいましょう。

匿名で意見を提出できないことに抵抗を感じる方もいるかもしれません。私自身、上で紹介したパブリックコメントの募集ページには個人情報に関する記載がなかったため、少し不安を感じましたが、プライバシー ポリシーページ(環境省)にパブリックコメントに提出した際の個人情報について書かれていました。意見を提出する前に、こちらも読まれるといいと思います。

動物取扱業に関する基準等

上で紹介したパブリックコメントを募集しているページにある 6 つの法令のうち、私が一番関心を持ったのは「動物取扱業に関する基準等」です。私たちが定期的に利用しているペットショップなどのペットの生体を扱うお店についての基準ですので、この基準をしっかりしたものにしてもらうことにより、悪質なペットショップを無くすことができる可能性があると思います。

また、「動物が自己の所有に係るものであることを明らかにするための措置要領」にも関心を持ちました。マイクロチップはこれからもっともっと普及していくと思っていますが、身体が小さく、身体を押さえつけられることにストレスを受けやすい小さなペットたちにマイクロチップを埋めることについて考えることがあるからです。

マイクロチップを埋めるのは注射を打つのと同じようなものですから、犬や猫など定期的に予防接種をしているペットたちにはそれほど大きな負担にはならないと考えられます。けれども、ハムスターのように小さなペットや野性味を強く残しているペットにとっては、注射 1 本が大きな負担になるおそれがあります。

法令の内容とは少し違う部分になりますが、マイクロチップについてはみなさんにも関心を持って欲しいと思っています。

中央環境審議会動物愛護部会

パブリックコメントの募集ページには、「中央環境審議会動物愛護部会」という聞きなれない会が出てきていました。中央環境審議会動物愛護部会は、動物の愛護及び管理に係る重要な事項に関することについて検討している部会で、これまでの部会の議事録などを公開しています。どんな人たちがどういったことを話し合ってきたのかは、以下のページから見ることができます。

中央環境審議会動物愛護部会議事要旨・議事録

最近(第13回)の議事要旨を見てみると、パブリックコメント募集ページにあった資料には記載されていなかった意見も読むことができました。過去の議事要旨や議事録から、中央環境審議会動物愛護部会でどのようなことが話し合われているのかわかるかと思います。

残念なことに、法令についての話し合いは見えない(気がつかない)ことが多いです。もっと広く、どんな人たちがどのようなことを話し合っているか知らせることができたならば、私たちはもっと法令に関心を持てるようになると思います。いろんな意見を読むことで、ほかの飼い主さんやペットに関わる仕事をされている方の考えを知ることができますので、みなさんには積極的に情報を集めて欲しいと思っています。


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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。