きっと誰もが1度は悩み、自分の教え方に疑問を持ったことがあるであろうしつけが「トイレのしつけ」です。挫折して、トイレを教えることをあきらめた方もいるかもしれません。でも、安心してください。ほとんどのペットにトイレのしつけはできます。

トイレのしつけをしない方がいいペット

ほとんどのペットにトイレのしつけができるとは言っても、トイレのしつけをしない方がいいペットがいます。トイレのしつけをすることで彼らの身体に負担をかけたり、教えるのがとても難しい場合です。

■鳥類
鳥類は、消化した物を身体にためることなく排泄する身体のしくみを持っているため、トイレのしつけは勧められません。教えられた場所や合図を待ち、トイレを我慢してしまうと体調を崩すことがあるからです。ペットの体調を崩させてまでトイレのしつけをする必要はないでしょう。

■モモンガ
アメリカモモンガやタイリクモモンガ、フクロモモンガは、樹の上で生活するため、トイレの場所を決める習性がありません。教えられないことはないと思うのですが、トイレのしつけをするよりも、排泄させてからケージから出す習慣をつけるなどする方がいいでしょう。

■野生個体
野生個体がペットショップにいることは少ないのですが、野生個体や野性味の強い子の場合には、トイレのしつけがストレスとなってしまう場合がありますので、トイレのしつけは勧めません。ストレスで身体を弱らせるよりも、自分が掃除好きになる努力をしましょう。

習性を理解しよう!

我が家にいるフェレットとスカンクは、どちらも部屋の隅に排泄する習性があります。もしこの習性を知らずに、部屋の真ん中にトイレを用意していたら、彼らにトイレのしつけをするのはとても難しくなっていたでしょう。

ペットの習性を理解すれば、どこが彼らにとって排泄しやすい場所なのかがわかります。また、トイレ容器の形や大きさ、トイレに敷く砂やペットシーツなどのトイレ敷材も彼らが排泄しやすいものを選べるでしょう。

トイレのしつけをする前に、まずはペットの習性を理解しましょう。どういう場所で好んで排泄するのか、それを学んでください。そして、彼らにとって快適なトイレを用意しましょう。いろいろなトイレ容器が市販されていますが、デザインよりもペットにとっての使いやすさを考えて、トイレ容器は選んでください。

しつけの前の心構え

多くの飼い主さんにとって、トイレのしつけは最初のしつけになります。でも、最初のしつけにありがちな「焦り」は禁物です。トイレはずっと使うものですから、時間をかけてじっくり教えるつもりになってください。たとえ、ペットが数日で覚えたとしても、その後何ヶ月も復習することを忘れないでください。

しつけには、統一性が求められます。あるときはトイレで用を足したら誉められ、あるときは誉められない。そうなってしまうと、トイレを使う方がいいのかどうかペットはわからなくなってしまいます。しっかり覚えるまでは毎回、しっかり覚えた後でも気がついたときには常に、トイレで用を足したら誉めるようにしてください。あなたに誉められることで、ペットがトイレを使う気になることを忘れないでください。

トイレのしつけは最初のしつけであることが多いので、トイレのしつけをするときに、まだペットが飼い主のことを大好きじゃない場合があります。そういう場合にはおやつをご褒美に与えて教える方が教えやすいかもしれません。でも、あなたが愛情を込めて接していれば、一緒に暮らしていくうちにペットはあなたのことを大好きになるはずです。そうなったら、もうおやつは必要ありません。

とはいってもいきなりおやつがご褒美から消えると、ペットをがっかりさせてしまうかもしれません。ペットをがっかりさせないように、おやつをご褒美として与える場合には、ご褒美を与える順番を間違えないようにしましょう。

    ご褒美を与える順番
  1. 声で誉める
  2. 撫でて誉める
  3. おやつで誉める
1番最初にもらうご褒美は印象に強く残りますので、消えてしまうとがっかりしてしまいます。でも、3番目にもらうご褒美であれば、もらえなくても「あれ?」と思う程度です。おやつが無くなっても誉められていることがわかるように、おやつは1番最後に与えるご褒美にしてください。

おやつをしつけのご褒美に使う方がいいこともありますが、私は、最終的には飼い主がご褒美になって欲しいと思っています。おやつよりも、飼い主が喜び嬉しそうな声で声をかけてくれることをペットが喜ぶようにしてあげて欲しいのです。ですので、最初はおやつを使ったとしても、最後はあなたがペットのご褒美になるように、ペットに好かれる飼い主になってください。

トイレのしつけ方

トイレを準備して、心構えができたら、いよいよトイレのしつけをはじめます。週末を使うなどして、トイレのしつけのための日を作ってください。
  1. ペットを観察する(1日~数日)
    トイレのしつけで最初にすることは、ペットを観察することです。どんなときにペットが用を足すのか、用を足す前にどんなそぶりを見せるのか、じっくり観察してください。

  2. トイレの場所を教える(2日~数日)
    ペットが用を足すと思えるタイミングや用を足したそうなそぶりがあったら、ペットをトイレに連れて行きます。トイレに連れて行っても用を足さないこともあると思います。勘違いがおきて、そのまま遊びたがられてしまうこともあるかもしれません。それでも、観察してわかったトイレのタイミングやそぶりを見せたらトイレに連れて行きましょう。何度か繰り返しているうちに、トイレで用を足してしまうことがありますので、そのときには思いっきり褒めてください。トイレで用を足したら褒められることをペットに教えましょう。

  3. そそうは怒らない
    トイレのしつけをしている間は、トイレ以外で用を足してしまうそそうがあるのは当然です。もしそそうしてしまっても、決して怒らないでください。ペットに声をかけずに掃除をしましょう。

    掃除をするときは、臭いが残らないように消臭スプレーなどを使うといいでしょう。臭いが残ってしまうと、そこで排泄しやすくなってしまいます。

  4. トイレの場所を確定する
    トイレを設置した場所で用を足してくれればいいのですが、どうしても違う場所でしてしまう場合は、トイレの置き場所に問題があるのかもしれません。ペットが排泄しやすい場所にトイレ容器を移動してみてください。

  5. 復習
    トイレで用を足すようになるまでは、トイレのタイミングや用を足すそぶりが見えたらトイレに連れて行きましょう。トイレで用を足すようになっても、しているのを見つけたら常に褒めてあげてください。

    トイレに連れて行き、用を足したら褒める。これを繰り返して復習させることで、ペットはトイレを使うようになります。
ケージ内のトイレは、この方法では教えきれません。ペットが好んで排泄する場所にトイレを置き、そこで用を足していたら褒めてあげましょう。トイレ容器だけ少し臭いを残し、ほかの部分はまめに掃除して臭いを薄くさせることも、トイレの場所を決めるのに役立ちます。

じっくり教えていきましょう!

トイレのしつけは、できていなくても一緒に楽しく暮らすことができます。飼い主が掃除好きになればいいのです。でも、ペットが覚えてくれればすごく助かりますので、トイレのしつけに挑戦してみてください。

トイレのしつけをするときに、ひとつだけお願いがあります。短期間で教えようとは思わずに、半年でも1年でもかけて、じっくり教えてください。教えている間に、あなたとペットの間にいい関係も作れるはずです。

教えても教えてもなかなか覚えてもらえないときは、あなたがもっと掃除好きになるようにとペットが教えているのかもしれません。頭のいいペットに感謝して、掃除好きになりましょう。そして、ペットよりも頭がいいことを証明するために、トイレが使いやすくなるための工夫を考えましょう。

しつけは飼い主とペットの遊びでもあります。気負い過ぎたり思いつめたりすることなく、楽しみながらしつけをしていきましょう。


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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。