箱や袋に入れられて置いていかれたペット。出先で置いてきぼりをくらったペット。街中で弱った状態で徘徊しているペット。悲しいことに、みな、私たち人間が捨てたペットです。なぜ、私たちは捨てるためにペットを飼うのでしょう?
なぜ捨てるの?

無計画な繁殖
たぶん、野良猫に一番多いのではないかと思える理由が無計画な繁殖。環境さえ整えば今は年に4回繁殖も可能だと言われる猫。避妊・去勢することなく外に自由に出していたり、オスメスで飼っていたならばあっという間に猫屋敷となることでしょう。小さいペットで多いのはハムスターとウサギ。ハムスターは「ねずみ算」という言葉があるとおり、性成熟が早いのでぼーっとしている間にケージがハムスターだらけとなることがあります。ウサギの場合は、猫同様に環境が整っていれば繁殖回数が増えますのでどんどん仔ウサギを産んでしまいます。
大事なのは、最初に繁殖計画を立てること。産ませるなら産ませるで、何歳になったときに産ませるか、何回出産させるか、産まれた子達はどうするか等を最初によく考え、計画的に繁殖させましょう。
金儲けに使おうという考え

産ませたものの手放せないと全てを飼ってしまう人や「うちの子の子供」が欲しいという人を何人か見つけてから繁殖する方もいますが、そういう人ではなく、血統も何も考えずにただ売るために繁殖する人々です。けれど、考えてみてください。もし人間の子供が売れるとしたら売るために産むことができますか?
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