<湿度の管理>
これもアマガエル飼育の大きなポイントです。というか、カエルの飼育っていうのは、慣れていない人にとって「水を入れておけば良いんだろ」みたいな感覚になってしまいます。ところがアマガエルのようなツリーフロッグは、彼ら自身が自然下では樹上を上に上ったり、下に下がったりして必要な湿度を求めて移動をしてコントロールしています。また自然ではアマガエルも多くのツリーフロッグも日光浴をします。ですから、アマガエル飼育では「常時多湿」は厳禁です。保湿性のある床材と水容器を設置していれば、若干乾き気味かな、というくらいが良いと考えましょう。
そのためにはカエルの観察が必要です。
一般には、湿った床材の近くになるように下の方でじっとしていたり、水容器に浸かっているような場合は空気が乾燥しているというサインです。そんなときは霧吹きをしてあげましょう。
また容器内の観葉植物を入れておけば、枯らさないように水をやりますので、それがちょうど良い加湿にもなります。

<餌>
餌はコオロギなどの小さい虫を与えます。できるだけさまざまな虫を与えましょう。
給餌間隔と給餌量は「1匹/日」が目安です。つまり毎日給餌するならコオロギなどを1匹。2から3日ごとの頻度ならば1回に2から3匹です。それ以上の間隔をあけるのならば、5から10匹程度のコオロギを飼育容器内に放しておけばいいでしょう。
どんな生き物でも餌を食べるのを見ることは、とても楽しいのですが、特にカエルは見ていて飽きません。

<雌雄の判別>
繁殖期以外はわかりにくいのですが、基本的にオスは小型で体型も細いです。メスは大型の個体が多く上から見ると洋ナシのように下半身がふくらんでいます。
またオスには鳴くための鳴嚢があるため下顎を腹側から見ると黒ずんでいますし、しわが寄ってたるんでいます。他のカエルに見られるオスの前足のイボ状突起(婚姻瘤)はアマガエルの場合はあまり目立ちません。

<その他の注意点>
飼育密度ですが、前のページのプラケ、つまり高さ30cm程度ならば8匹程度の個体を飼育できるようです。ただし、木の枝を多く配したり、観葉植物を多めに入れる工夫が必要です。
また通常は週に一回程度の飼育容器内の掃除で良いのですが、個体数が多かったりした場合は、特に夏の間は3日に1回程度の掃除をするようにします。

先述した、上下開閉型のプラケのフタでときどきある事故なのですが、閉めるときにアマガエルの指をはさんでしまわないようにしましょう。カエルをケガさせてしまうのももちろんですが、そのまま気づかずにはさんで動けなくなったまま、そこで乾燥死させてしまう事があります。書いているだけで悲しくなる悲惨な事故ですね。

それとこれもカエル飼育の達人である友人から教わったのですが、カエルの洗い方の秘伝です。というか、ケージ内を掃除したりするためにカエルを避難させるときの工夫です。
以前、私がカエルを飼育していたときに、プラケの掃除をするためにカエルたちにストレスを感じさせたり、部屋の中で脱走させたり、と大変な騒ぎだったのです。そこで聞いたのが牛乳パックを使う方法です。
きれいに洗った牛乳パックを用意します。
ケース内のカエルを捕まえたら、牛乳パックの中にカエルを入れて、パックの口の部分を閉じます。こうするとカエルは暗いからかあまり暴れません。また中で跳ね回っても、牛乳パックは柔らかいのでぶつかってもケガをしません。

その間にプラケの掃除をするのですが、ついでにカエルも洗ってしまうことができます。
つまりカエルが入った牛乳パックの口を少しだけ開けて、そこから水を入れます。
再び口を閉じて、軽く振ったりシェイクすればいいのです。ちょっとカエルがかわいそうに思うかもしれませんが、これでカエルは綺麗になることができます。
あとは牛乳パックの口を閉じたまま逆さまにしてしまえば、水は全部捨てられます。最後に牛乳パックの口からカエルをケージ内に落とせば完了です。

最後に、飼育下での寿命に関してですが、少なくとも私の師匠である友人は、最大で14年間、飼育されている個体がいるそうです。また11歳のメスは、まだ毎年産卵をしているそうです。
意外に知られていませんが。両生類は代謝が緩やかであるため、寿命が非常に長いです。もちろん、冬期は冬眠をさせることでより長生きをさせることができるようになるのですが。いつも書いているように、冬眠に関しては別の機会に。
14歳のニホンアマガエル・けろすけ

とにかく、この時期に一番出会うことが多い両爬であるニホンアマガエル。緑色でちっちゃくてかわいらしい仲間です。高さのあるケージと小さい餌の確保、そして観葉植物があれば、このカエルの新しい魅力に出会うことができるかもしれません。
ちょっと鳴き声が大きいですけどね...

<関連サイト>
Frog Land
ニホンアマガエル From べんぜんエリア


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カエルの魅力 All About 両爬サイト
カジカガエルの飼い方 All About 両爬サイト

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。