▼利きオタマ・種類別特徴
それでは、ここでは主に関東地方の平地性のカエルたちを中心に、オタマの特徴を見て行きましょう。
今回の師匠は、毎年この時期オタマの記事を書くときにお世話になっている私の友人であります。なんとも「主観的」な特徴が多いのですが、それによってほぼ100%の確率で利きオタマをしていますので、あえて主観的な表現で解説させていただきます。

◇ヒキガエル
日本には在来種として1種2亜種のヒキガエルが生息していますが、アズマヒキガエルとニホンヒキガエルの2亜種は東日本と西日本と分布地が分かれていますし、別種ナガレヒキガエルは渓流性ですので見分けることは生息地を参考にできます。オタマの特徴は
・真っ黒で小さい。
・ひらひら泳ぎ、泳ぐスピードも遅い。


◇ニホンアマガエル
アマガエルは、ヒキガエルの次に利きオタマしやすいと言えます。
・背中に大きな黒い斑点がひとつだけある。
・体がソラマメやおたふく豆のような形をしている。
・上から見ると両目が離れていて、体の側面についている。
・尾の背面のいわゆる背ビレが胴体中腹の背中の真ん中辺りから始まっている。
・笑っているような顔に見える。
・腹側は白い。

というような多くの特徴があります。
アマガエルのオタマ 背中に黒斑がある 両目が離れている

◇ニホンアカガエル
早い時期から見られるオタマの代表です。この辺になると私などはオタマの時期に見分けるのは無理です。
・アマガエルより両目の位置が近い。
・背中に一対の比較的明瞭な黒い斑点がある。(他の模様と混じって不明瞭な場合も多い)
・上から見ると、鼻の位置がとがっていていわゆる「ドクロ」のような印象。
・腹側はうすい灰色がかった茶色。
アカガエルのオタマ 背中に一対の黒斑がある 両目は離れていない

◇ヤマアカガエル
ニホンアカガエルと酷似だと思うんですが...ただ、成体の見分け方もオタマの見分け方も似ているようです。ニホンアカガエルとの比較を中心に考えてみます。
・口が小さくとがっていて、鼻筋も通っている。
・模様がない、うすい。
・目が吊り上っている。
・成体の、ニホンアカガエルとの見分け方同様、背中の両側の隆起線が曲がっている。
・腹側は暗い銀色。


◇トノサマガエルなど
いわゆるトノサマガエルといわれるカエルは、関東平野はトウキョウダルマであり、中部・近畿地方などではダルマガエルと混じっています。基本的には
・体形は卵型、つまり体の前部から後方に向かってゆるやかに膨らむ。
・体の側面に斑紋が多い。ただし、トノサマは薄くて不明瞭。
・背中に一筋の線(背中線)がある。ダルマはない。
・動きが早い。
・腹側から見ると、渦巻状の腸管が明瞭。


ツチガエルとヌマガエル
ツチガエルとヌマガエルは明確な区別点はあまりないようですが、ヌマガエルは関東地方にはいません。写真を見てみる限りでは
・ツチガエルは腹側から見ると、下あごからのど元にかけて細かい雲状斑紋がある。
・ツチガエルは背中から見ると尾が太い。

感じがします。

◇シュレーゲルアオガエルとモリアオガエル
成体でさえ見分けにくい、この二種ですがオタマも相当、厳しいようです。
基本的にアオガエルのオタマは頭が三角形で、目が丸いのが特徴とか。アカガエルの仲間から比べると、アマガエルほどではありませんがかなり両目が離れています。
・シュレーゲルのオタマはモリアオに比べて、眠そうな顔をしている
とか。

◇その他のカエル
その他のカエルですが
・カジカガエルは渓流性。口が下を向いていて、体の側面に赤い斑点が目立つが、目立たない個体も多い。基本的に、斑紋の変異が大きい。成体と同じように目が十字になっている.
カジカガエルのオタマ 渓流性 尾の斑紋と十字の目が目立ちます 残念ながら赤い斑点は表現し切れませんでした

・タゴガエルのオタマは白い。基本的にエサも食わずに変態するため、早く上陸する。
・ウシガエルのオタマは小さいときの特徴は不明。10cmを超える大型のオタマになる。そんな大きなオタマになるのは日本ではウシガエルだけ。


以上、代表的なカエルの利きオタマでした。
え?言葉だけじゃわからない、って?
そりゃ、私だってそれぞれのオタマの画像を用意したいのは山々ですが、ないものは仕方ないです。
で、そこでみなさんにお願いがあります。
みなさんが撮影された、オタマの写真を、お貸しいただけませんでしょうか?
もちろん、私もこれからオタマの写真を、どんどん撮りにいきますが、皆さんもご一緒に、この記事のオタマの画像を揃えませんか?
オタマの画像をお貸しいただけます方がいらっしゃいましたら、メールにてお知らせください。よろしくご協力のほど、お願いいたします。

しかし、何よりこの時期、種類はどうであれ、それぞれ別種のオタマが何のトラブルもなく田んぼの中でのんびり泳いでいるのを見ると、本当に平和な気持ちになれます。
気候がいい、この時期、皆さんものんびりとオタマを見に行って、利きオタマに挑戦してみてはいかがでしょう?

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。