ミミズの飼育繁殖のポイントと注意点:日常の管理

  • 日常の管理
日常の管理は
・給水
・餌の補給
・土の掘り返し


の三つです。
給水は前述しましたので省きます。
餌の補給は、目で見て餌が少なくなったら与えます。
ミミズは土の中に餌が混じっていなくても、土の表面に餌があれば、それを食べます。一方、糞もまた表面に排泄しますので、表面の餌と糞の割合を見れば餌をつぎ足すタイミングがつかめます。

土の掘り返しは重要な管理です。これは土の中の通気性を維持することが目的です。容器内の土を一週間に一度くらい掘り返します。ただしフトミミズ科の種類は、巣穴を作っていますので、表面の柔らかい部分だけを掘り返しましょう。
 

ミミズの飼育繁殖のポイントと注意点:脱走対策


発泡スチロール容器などの場合はしっかりとフタができますので心配いりませんが、衣装ケースなどのようにフタに隙間がある場合は、夜間に大量に脱走されることがあります。
朝起きたら、部屋中に数千匹のミミズがうようよ...などというのはシャレになりません。
目の細かいネット状のものをかぶせることで防げます。
またミミズは明るいところが嫌いですから、電気が点けっぱなしならば脱走はしません。
今回、私がうかがった方の飼育部屋も夜間の点灯が義務付けられていました。
もっとも有効な脱走対策?
 

ミミズの飼育繁殖のポイントと注意点:アリとカビ

屋外などで飼育すると、飼育容器内にアリが入り込んできますので、容器の外壁に忌避剤などを塗っておくと効果があります。
さらに、容器内の餌にカビが生えてくることがあります。カビは種類によっては餌植物の熟成を助けますが、生えるよりは生えないほうがいいようです。私の友人は、「木炭」を床材に混ぜておくことによってカビを防いでいるということです。

というわけで、基本的な飼育法は以上のような感じです。
むー、やっぱり結局は、テキトーという感じではあります。

ミミズの繁殖力はどのくらい?

適切に飼育をしていれば、勝手に殖えていくのがミミズですし、そうでなければ餌動物として成立しません。ミミズの繁殖を考えて見ましょう。
  • 繁殖生態、繁殖速度
卵から生まれたミミズはおおむね4ヶ月程度で性成熟し繁殖が可能になります。ミミズは雌雄同体ですので、特別にペアリングをしなくても勝手に交尾をします。交尾後、一週間ほどで産卵をします。卵は卵包という卵を保護する殻のようなものの中に入って生み出されます。ひとつの卵包に卵はフトミミズ科で1つ、L.rubellusで10個ほど入っているのが普通です。一匹のミミズの産卵数は、明らかにされてはいないようです。
L.rubellusの卵包
 
  • ミミズの寿命
さて一匹のミミズはどのくらい生きているのでしょう。これは結構昔からデータがあるようで、さまざまな種についての飼育下での記録が残されています。
基本的にフトミミズ科の種類は一年生で、春に生まれて、秋に繁殖し冬までにはほとんど死滅するのが普通です。ただし、中には越冬する個体も知られています。私の友人宅でも毎年3割程度は越冬しているそうです。
一方L.rubellusを代表とするツリミミズ科の場合は越冬します。記録では5~6年も生きたそうです。日本のシマミミズでも3年以上生きた記録があるそうです。
 
  • ミミズの繁殖力 どのくらい殖えるのか?
餌動物としては、どれくらいのペースで殖えるのか、興味があるところです。
私が以前、紹介したデュビアのように、巷で「全然、殖えねーじゃねーか!!」みたいに言われちゃいけませんから。
今回、ご教授いただいた先生のところでは良好な条件下ならばL.rubellusはおよそ1年間に600倍に繁殖しているということです。
また、友人宅のフトミミズ科の場合は、両爬の給餌のピークである初夏や初秋に一週間に80匹のミミズを与えても翌年の繁殖に影響はない程度は殖えているようです。

というわけで、二回にわたって両爬の餌としてのミミズの養殖の可能性を考えてきたわけですが、私的な結論は
・両爬が食うのならばL.rubellus
L.rubellusを食わないのならば、冬に殖えないことを見越して大規模にフトミミズ科のミミズを

養殖すること、であります。

いかがでしたか?これで少しミミズを餌にすることに具体的なイメージができたのではないでしょうか?

これを読んで試された方のレポートなどを、ぜひお聞かせ願えたら、と思っております。

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※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。