えーっと、実は先日、生まれて初めての海外旅行へ行ってきました。どこへ行ってきたのかというと、両爬ファン憧れの両爬天国・オーストラリア5日間であります。
目的は...もちろん、両爬の観察。そう。フィールディングであります。
そこで、このオーストラリア両爬観察記を3回に分けてお送りいたします。
と、先に申し上げておきますが、実はあまり成果としてはふるわなかったので、あまり生き物は出てきません。それでも超がつく大物とも出会えましたので、最後までお付き合い下さいますよう...あと、私って旅行記を書くと冗長になりやすいので、こちらの記事では簡潔に読みやすい版で書かせて頂きます。
おなじみの冗長な方は、私の個人サイト「じゃぷれっぷ」の方で。

▼旅程
今回の旅行の目的はオーストラリア北東部のクイーンズランド州(QLD)の熱帯雨林とサバンナでのフィールディングです。といっても日本と違い、ムチャクチャ広大な国ですから、地図上では、本当にちょっとだけの場所ではあります。
クイーンズランド州は、有名で人気のある観光地・ケアンズがその中心でもあり玄関口でもありますから、ケアンズをベースに動くことになります。

旅程は

・一日目
宮崎-(高速バス)-鹿児島空港-某国際空港-機中泊
・二日目
ケアンズ国際空港-ケアンズ-(レンタカー)-某国立公園(熱帯雨林)とその周辺-ケアンズ泊
・三日目
ケアンズ-(レンタカー)-西方のサバンナとその周辺など-ケアンズ泊
・四日目
ケアンズ-(レンタカー)-前日までの成果次第で弾力性を持った予定-ケアンズ泊
・五日目
ケアンズ国際空港-某国際空港-鹿児島空港-迎え-宮崎

の予定です。
▼出発~一日目昼の部
初めての海外旅行ということもあって、緊張はあったのですが、とにかく地方在住の私にとってはいろいろな意味でケアンズは途方もなく遠い土地でした。それでも昼まで仕事をして、翌朝にはオーストラリアの大地に立っていられたことは、感激でした。

出発からケアンズまでは
・出国手続き
・狭い飛行機の中
・長~い禁煙タイム
・とっても厳しいオーストラリアでの入国審査

などなど、いろいろな経験ができましたが、とりあえず置いておいて、ようやく南国特有の蒸し暑い空気のケアンズへ到着したのでした。
タバコを吸いに空港の外へ出れば、世界中どこにでもいるのか!?と思ってしまうホオグロヤモリHemidactylus frenatusが「ケッケッケッケッケ...」という鳴き声で、私のオーストラリア入国を歓迎してくれました。
空港で出迎えてくれたホオグロヤモリ

レンタカーを受け取るまでにかなりの時間がありましたので、早朝のケアンズ市内で朝食をとったり、朝市を覗いたりして、しばし普通の観光客気分。
早朝のケアンズ・レンタカー屋なんて開いてるわけない

で、普通の観光客モードはここまで。時間になり、今回のフィールディングに使う日本製のでっかい4WD車を借りて、いよいよ出発。

最初の目的地の某国立公園までは1時間半ほどの行程ですが、年齢のためか、せっかくの初めての海外の風景を楽しむチャンスをなのに車の助手席で熟睡。気づいたら目的地に到着していました。

到着して外に出ると早速、名前もわからない小さなスキンクが出迎えてくれました。どう見ても南西諸島のスベトカゲの一種。それでもオーストラリア固有種であると信じて満足します。
こんなスキンクがたくさん

さらに森の奥に入っていくと、木の幹に小さなキノボリトカゲみたいなトカゲを発見。
星野は、勉強不足で感動は半減だったのですが、どうやらモリドラゴンマニア垂涎のボイドモリドラゴンHypsilurus boydiiとのこと。
確かに、オーストラリア固有種ですので、まず日本国内で見ることはありませんので希少価値ではありますが、正直
「なんだか地味で、沖縄のキノボリトカゲの方がきれいじゃん。」
と思った矢先でした。目の前に体長15cm、全長40cmはあろう、そして豪華で大きなクレストのでっかいトカゲが木の幹にしがみついているのを発見。
これこそ、ボイドモリドラゴンの成体であります。
ボイドモリドラゴンの成体

日本国内ではこれだけ大きなアガマはもちろんトカゲを見ることはありませんので、迫力満点です。国立公園内ですので、ほんとうはNGなのですが、せっかくなので捕獲。咽頭垂を伸ばしてみたりしてひとしきり撮影してからリリース。

その後、森の奥では足元を名も知れぬスキンクたちが数種類走り回り、そのたびに捕まえて撮影。ヘビやモニターを見たかったのですが、さすがに生態系内での地位が高く個体数が少ないからか、なかなか見られません。
日差しもきつくなってきたためと、さらに他のポイントに移動するために、駐車場に戻ると脇のヤブの中で何か大きな生き物が移動した気配がありました。そーっと近づいてみると5mほど離れた場所に、モリドラゴンとは比較にならないボリュームのトカゲを発見。ヤブの中であることと撮影技術が伴わないためにうまく姿を捉えることができませんが、どうやらヒガシウォータードラゴンPhysignathus lesueuriiのようです。オーストラリア固有種ということもありますが、意外に骨太で、ちょっとムカシトカゲみたいな感じで見直してしまいました。個人的には、今回の中で一番、気に入った種類です。やっぱフィールドで見るでかい生き物はイイですね。
ウォータードラゴンなんですが...全然、撮影技術がついて行ってません

車に戻る前に用を足そうと、公衆トイレに向かうと足元のヤブに生き物の気配を感じました。そこにはのんきにバスキングを楽しんでいるのか、大き目のニホントカゲよりも一回り大きいトカゲを発見。捕獲してみると、今回の目的のひとつでもあったEgerniaの一種でした。おそらくソトイワトカゲEgernia frereiだろうとのことなのですが、同行の友人曰く「絶対に別種」とのこと。確かに、日本で流通しているソトイワトカゲとは全然、違う感じです。
ソトイワトカゲ

国立公園を後にして、さらに熱帯雨林の中の道を車で進みます。
途中の川で道が寸断されているのですが、往復10ドルの渡し舟(?)も異国のムード満点であります。
渡し舟?ワイヤーで引っ張っています

名物・ワニ注意の標識

立ち寄った海岸沿いのカフェ(?)でも、周りのヤブはスキンクだらけ。その中でも、気に入ったのはレインボースキンク。日にさらされて、文字通りいろいろな色に輝く、小さくも美しいスキンクです。
たぶんレインボースキンク

さらに道路上で、今回はじめてのヘビの轢死体を発見。おそらくSmall-Eyed SnakeCryptophis nigrescens というコブラの一種と思われます。
Small-Eyed Snakeの轢死体

また、一応道路の脇の草むらの中でワラビー一種Wallabia bicolorとも出会えたりして、オーストラリアっぽい感じも。
一応、ワラビーです...

しかし残念ながら、昼間はここまでの成果。移動の疲れもあったのか、とりあえず車の中で仮眠をとって暗くなるのを待ちます。夜はお待ちかね、道路上でのスネークタイムです。
▼一日目夜の部
一時間半ほど仮眠をとった後、車をケアンズに向けて走らせます。いかにもヘビが出そうな雰囲気ではあるのですが、土曜日の夜ということもあって、こんな道なのに交通量が多いのが気になります。
それでも道路上ではさっそくいろいろなカエルたちが姿を見せます。緑色のアメガエルたちもいますが、興味深いのはオーストラリア固有のカメガエル科の仲間たち。残念ながら種名の確定はできませんが、大きいのから小さいのまでいろいろいるのがおもしろい。
なんかでかいカエル

腹ごしらえのために寄った店の植え込みの中でひときわ大きな声で鳴くカエルの姿を探せば有名なクツワアメガエルLitoria infrafrenata でした。単なる、でっかいアマガエルではありますが、オーストラリアで見る姿は格別です。
クツワアメガエル

道の下を横切る川原に出れば、水の中ではレインボーフィッシュの仲間とか、ユゴイの仲間の姿を見ることができますので、若干、汽水に近い環境であることがわかります。

しかし、それにしてもヘビに出会えません。夜の道路をくまなく見ながら、動体視力をフルに使いながらも...いない、いない、ヘビがいない。なぜなんでしょう?
タイパンやブラウンスネーク、名もなきコブラ。そしてパイソン。そんなんがわらわらいるイメージだったのですが...結局、時間が許す、深夜1時過ぎまでさまざまな場所に立ち寄ったりしたのですが、ヘビと出会うことはできませんでした。

道路を横切るパイソンやコブラの仲間の姿を期待しての夜間のフィールディングでしたが、残念ながら、満足のいく結果にはなりませんでした。これだけ環境がよくて、長い時間もかけたのですが、これといったものと出会うことがなかった初日のフィールディングは、がっかりというよりもむしろ、オーストラリアの懐の深さと「オーストラリアは爬虫類天国、きっとたくさんの生き物と出会うことができるはず」という認識が甘かったということを痛感させられました。
明日は、オーストラリアらしい乾燥系の草原のフィールディングです。明日は、もっと多くの生き物に出会えますように…

続きはコチラ↓
オーストラリア旅行記・Vol2
オーストラリア旅行記・Vol3

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All About Japanオーストラリアサイト
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