爬虫類・両生類/両生類・爬虫類の飼い方

その9・餌(後編) ヘビ飼育の最大の難関!?(2ページ目)

両爬飼育のキモである餌の管理と知識のお話の第三弾!!いよいよ「アノ」餌が登場!!ヘビを飼うために不可欠な「アノ」餌のお話です。とにかく慣れましょう!!

執筆者:星野 一三雄

▼野菜や果物で飼育できるのは楽...?


写真:IGGY KIDs
リクガメやイグアナなどの植物食の生き物は「野菜」「果物」を餌として与えることになります。食品成分表に含まれている栄養が表示してありますので「栄養をきちんと考えながら与えられます」し、「入手も楽」ですから、無農薬のものを購入できれば言うことないのですが、そういう種類に限って、「その他の世話が大変だったり大型種だったり」するわけです。なかなかうまくいきません。また、ご家庭に日当たりの良い庭があれば家庭菜園を作ると安心です。

「野草」「無料」ですし、場所さえ気をつければ農薬などの心配もありませんが、「有毒」のものを見分けることができるように勉強をする必要があります。リクガメなどにはかなり喜ばれるようです。

▼こちらの立場優先ならば...

その生き物が生きていくのに必要な栄養素がわかっていて、嗜好性に合って好んで食べてくれれば配合飼料が一番楽です。入手も容易ですし、保存もききますので。そういう意味ではカメ用の配合飼料は、かなり一般的になっています。ただし、種によっては与えすぎることによってタンパク質過多になったりもするようなので、難しいです。

その他、リクガメ・イグアナ・各種トカゲ・ヘビなど用にいろいろ開発されて流通していますので、食うか食わないかは「賭け」として、いろいろ試してみるといいでしょう。
食わせるために、「水でふやかしたり」「他の生き餌と混ぜたり」と様々な工夫をしてみましょう。

▼給餌量と間隔

私たちが「両爬が飼育の対象でよかった」と時々思うのが、これです。
給餌量は、もちろん個体の大きさによって異なるわけですが、給餌の間隔が長くて良い種類も多いからです。

特に、ヘビや夜行性の種類などは代謝が低いようで毎日、餌を与えても食べないものが多いです。逆に植物食の種類や昼行性で餌を探してうろちょろするような種類はそれだけエネルギーの消費がありますので、給餌頻度は多くなります。

給餌量や給餌間隔は実際のところ飼育個体との相談と観察によります。一つの目安は「やせさせない」「太りすぎにさせない」です。このさじ加減こそ、普段の観察があってこそです。
ただし成長期の幼体や妊娠中のメス個体には多めに給餌する必要があります。

以上、大変長くなりましたが、両爬飼育のエサに関するお話でした。私たち人間だって、食事の時間は楽しみなものです。あくまでも飼育されている生き物の視点に立って彼らに「食事」を楽しんでもらいましょう。

<関連リンク>
餌(前編)「エサ」こそ命
餌(中編)エサのイロハ(昆虫編)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。

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