記事:前ガイド戸松 佐恵美


ガイド宅には10匹の猫がおりますが、そのうちの5匹は黒猫です。私は黒猫が大変好きで、猫を飼う前から飼うなら黒猫、と決めていました。

我が家に最初にやって来た、桃太郎と栗之助は黒猫の兄弟ですが、この子たちは白に黒ぶちの模様の同腹兄弟と共にコンビニの白い袋に入れられて、口を縛った状態で『ゴミ収集場』に捨てられていました。心ある新聞社の方が、動いているこの袋を見つけて中を開け、驚愕して保護した猫でした。
その後、NIFTYの掲示板に里親募集記事を掲載され、たまたま黒猫が、しかも二匹兄弟で欲しかった私の目に触れて連絡を取らせて頂きました。

最初に箱を開けて中を見せてもらった時、見分けがつかないと困るから、黒一匹と白に黒ぶちを一匹頂いて帰ろうかと考えていたのですが、保護されている方が「白に黒ぶちは、最悪誰もいなかったら引き取ってもいい、という人が何人かいるんですが・・・黒猫は不吉だという理由で、貰い手がついていないんです」この一言で、私は黒猫の兄弟二匹を貰って帰ることにしました。


「黒猫は不吉」みなさんも一度か二度は耳にしたことがあるかもしれません。目の前を黒猫が横切ると何か悪い事が起きる、などという迷信を聞いたことがありませんか?

かく言う私自身も小学生の時分には、この迷信を信じ、黒猫が前を横切ると、何という呪文だか忘れましたが、その不吉な出来事を取り消す呪文を唱えていた様に記憶しています。

昨今では、玩具メーカーの出した「ラッキーキャット」なる黒猫のぬいぐるみやら、「魔女の宅急便」というアニメに出てくる可愛い黒猫のジジ、某宅急便屋さんのイメージキャラクターからかなりイメージアップはされているものの、web検索サイトgoogleで「黒猫、不吉」で検索をかけたら約34,500件もヒットがありました。(2007年8月現在)
では、何故黒猫がこの様な扱いを受けてしまったのでしょうか。

様々な説が考えられますが、黒猫は魔女が連れているというイメージ、そして何よりも、ホラー作家の老舗とも言うべき「エドガー・アラン・ポー」の傑作恐怖小説「黒猫/The Black Cat」のイメージが強いのではないかと思われます。

また、「黒猫が前を横切ると不吉なことが起きる」と言われる所以は、以下の説が有力です。

『1560年代(魔女狩りが行われている頃)、イギリスで、とある父と子が暗い夜道を歩いていると、目の前を小さな黒いものが横切ります。驚いた息子が石を投げつけるとその黒い固まりはある老女の小屋へと逃げ込んだそうです。窓辺の灯りには黒猫の姿が映し出され、逃げ込んだものは黒猫と分かりました。この黒猫が逃げ込んだ先に住んでいた老女は周りからは魔女ではないかと疑われていたのですが、翌日、この老女が顔に傷を負い、腕に怪我をしていたことから、町の人々は老女(魔女)は町を徘徊する為に黒猫に化けている、と思いこんでしまいました。その後、この父と息子に災難が降りかかり、人々は魔女の化身の黒猫が横切るのを見たからだ、と信じたのでした。』

この他にも、死人が出ると騒ぐと言われるカラスの色をとって、黒い猫を「カラス猫」ということも不吉だといわれる所以でしょうし、暗闇にいると姿が見えず、目だけが光っていて、口を開けると歯だけが見えるその姿態が人々の恐怖を誘い、その為か黒猫は各国の悪魔の化身として描かれることも多いため、「黒猫は不吉」という迷信が広がったのだろうとも推察されます。

では、黒猫は本当に不吉なのでしょうか?
この答えはわざわざ私が言うまでもなく「NO」です。
「我が輩は猫である」のモデル猫も黒猫ですし、招き猫の黒は魔よけになるとも言われます。

また、イギリスでは幸せのシンボルとして、結婚する時に黒猫が横切ると幸せになる、と言い伝えもある様です。

私の個人サイトで「くろねこくらぶ」というページを運営しており、沢山の黒猫に触れる機会がありますが、黒猫には甘えん坊が多く、比較的性格のおだやかな子が多いというのが私の印象です。

「黒猫は不吉」この様な非科学的な迷信を信じたりせず、どうか黒猫を可愛がってください。

尚、これは余談ですが、三毛猫の雄(染色体の関係から殆ど生まれないし、生まれても育たない)は船乗りの守り神と言われ、金目銀目の猫は幸運を運ぶ天使と言われています。また、青目と金目(オッドアイ)は金運に恵まれるという言われがあり、カギしっぽの猫は福をかき寄せる、と言われています。
これらも、科学的根拠のない迷信ではありますが、こういったプラスイメージは「信じることによって叶う」とも思いますので、是非、ご自身の猫ちゃんの「いい所」を見つけてご自身なりの(いい意味での)迷信を作って信じて欲しいと思います。

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