記事:前ガイド戸松 佐恵美

皆さんのお家の猫ちゃんには蚤はいませんか?
我が家ではライスという野良上がりの半長毛の子を引き取った時、このライスが蚤を持っていて、今年で3歳だというのに、今だに春から夏にかけては蚤と戦っています。

私は蚤と戦い初めてから色々な事を勉強しました。蚤の成長サイクルや、どこに卵が落ち易いのか、そして有効な撃退方法とは何なのか。
その結果猫を外に出しておらず単頭飼いしているのなら比較的簡単に撲滅する事が可能である事が分かりました。

昔は蚤駆除と言えば、蚤取り粉か蚤取り首輪というのが定番でしたが、どちらも本来「殺虫剤」であり、それを本猫に塗布するのは体に良くないに決まっています。
増してや猫はグルーミングする動物ですし、多頭飼いの場合など特に注意が必要だと思われます。

しかしながら、昨今動物病院で分けてもらえるお薬は猫には害はなく、蚤にだけ作用するものになりました。「フロントライン」は猫の皮脂腺の中に蚤の脳を直撃する薬を染み込ませる方法のお薬ですし、「アドバンテージスポット」は皮脂腺ではなく体表の脂分に沿って薬を広げるお薬です。これら二つの効果は約一ヶ月続きますが、何分にもこのお薬は成虫にしか効果がありません。
つまり、既に生まれてしまった卵や幼虫などには効き目がありません。
そこで「プログラム」の登場です。プログラムは錠剤や液体や注射など色々なタイプのものがありますので、猫ちゃんの性格によって方法を選べますし、この薬が体内に入ると、薬混じりの血液を吸った成虫から生まれた卵は幼虫にはなるのですが、成虫になれずに死んで行きます。
最近ではこのお薬は動物病院でなく、人間の薬局の一部でも購入する事が出来る様になりましたので、益々手軽に蚤駆除する事が可能になりました。
蚤は猫のストレスになるだけでなく、蚤が媒介となる条虫という寄生虫を発生させてしまいます。
また、猫蚤は人間にもつきますし、猫によっては蚤アレルギーを起こしてしまう子もいて、「たかが蚤」と思っていると思わぬ余波をくらう可能性もあります。

上記のお薬を上手に使用して、猫の寝床や、猫がいつもいる場所から飛び降りて着地する場所を重点的に掃除機をかけて、徹底駆除しましょう。
1匹見つけたら即始めないと、蔓延してしまってからでは、完全駆除までに5年かかると言われています。

尚、お外に出している子はやってもやってもいたちごっこになってしまいますので完全駆除はほぼ不可能です。
せめて成虫を駆除するタイプのお薬と、コーミングで体についた蚤は取ってやる様にしてくださいね。また、条虫の駆除も忘れずに。蚤のいる子にはほぼ100%条虫もいます。

フロントライン
アドバンテージスポット(Pet Lovers' Forum)
プログラム(ノバルティス花王株式会社)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。