先日、これから公開になる犬映画を4本ばかりご紹介しましたが、そのうちの1本、『ビバリーヒルズ・チワワ』が近く公開となります。そこで、この映画について、もうちょっとだけ詳しくご紹介しちゃいましょう。

=Index=
・セレブ犬から一転、野良犬に。飼い主を求めての旅
・撮影裏話

何不自由なく豪邸で暮らすチワワのクロエが……

2週連続全米No.1「ビバリーヒルズ・チワワ」
主役のクロエを演じたチワワは、4歳になるエンジェル。

愛犬のチワワ“クロエ”が生きがい!という、化粧品会社のオーナーであるヴィヴ(ジェイミー・リー・カーティス)は、今日も颯爽とヴィトンのバッグに入ったクロエを連れて、高級愛犬美容院へ足を運びます。そこであれこれ選ぶのは、ヴァレンティノ風ドレスだったり、クロエのためならばお金などいくらあっても足りないくらいの勢い。同じ店で出会うクロエの友達らも、何不自由のない生活を送る犬達ばかり。クロエが食べるものと言えば、極上リブが当たり前。庭には大きなプールがあって、プールサイドで日光浴を楽しむのは日課の一つです。あぁ、羨ましい限り(笑)。

そんなクロエに想いを寄せる犬がいました。彼の名は、パピ。チワワのミックスで、ヴィヴの豪邸に出入りする造園家サム(マノロ・カルドナ)の愛犬です。陽気で、元気の塊のようなパピは、クロエにプレゼントしてみたりと、何かと気を引こうとしますが、当のクロエは眼中にありません。つきあうボーイフレンド犬も、やはり上流の犬でないと、と。

しかし、クロエの生活が一変しようとしていました。急遽、海外に出張しなければならなくなったヴィヴ。後のことを心配しながらも、クロエを姪っ子のレイチェル(パイパー・ペラーボ)に託すのでした。半ばクロエのメイドの如く、その世話にあくせくするレイチェル。友達に誘われるままに、ヴィヴには内緒で、クロエを連れてメキシコに旅行に行ったのはいいのですが……。

チワワだって、立派な犬なんだ!

クロエの友達らもセレブ犬ばかり。
ヨーキーのビミニ、パグのセバスチャン、トイ・プードルのデルタ。優雅に暮らす友達犬らとプールサイドで日光浴。

レイチェルが遊びほうけている間に、クロエはなんと、誘拐されてしまったのです! ダイヤモンドの高価なネックレスを付けているクロエは、違法な闘犬場を運営する犯罪者バスケス(ホセ・マリア・ヤスピク)にとっては、かっこうの獲物でした。闘犬場に連れてこられたクロエは、闘犬として闘わされているG・シェパードの元警察犬デルガド、そして、バスケスの愛犬であり、右腕でもあるドーベルマンのディアブロを始め、様々な犬達と出会うことになります。

間一髪のところをデルガドに助けられたクロエは、ついこの間までのセレブな生活とはうって変わり、野良犬生活を余儀なくされることに。目差すは愛するヴィヴのもと。デルガドを相棒に、小さなチワワ、クロエは、長い旅を始めることになりました。

しかし、その2頭の後を、ひたひたと黒い風のように追ってくる影が……。

その頃、クロエの窮を知ったパピは、飼い主サムと共にメキシコにやって来ていました。パピは、愛するクロエを見つけることができるのか……。

次のページでは、撮影の裏話などを。

保護施設から引き取られた犬達がたくさん出演

左から、パピ、クロエ、デルガド
パピを演じたのは、ラスコーという名のチワワのミックス。殺処分寸前のところを引き取られ、銀幕で大活躍することになったラッキードッグ。

この映画には、実に200頭を超える犬達が出演していますが、その中に動物保護施設から引き取られた犬達が多くいることが特徴的でもあります。クロエに恋するパピを演じたチワワのミックスは、その名をラスコーといいます。里親が見つからないままに、長く保護施設で暮らしていたコでした。

引き取り手が見つからないことから、明日にでも殺処分か……というところを、ヘッド・トレーナー&アニマル・コーディネーターであるマイク・アレキサンダー氏によって発見され、一気にスター犬となったラッキードッグ。アレキサンダー氏は、施設の駐車場で一晩徹夜して、ラスコーを引き取ってきたそうです。

さらに、デルガドは5頭のG・シェパードが演じましたが、そのうちの2頭も保護施設出身。そして、メキシコの野良犬を演じた犬達は、メキシコ・シティ郊外にある保護施設から引き取られた40頭の犬達でした。

映画には、CGが確かに使われてはいますが、ラジャ・ゴスネル監督が求めたのは、犬らしい、リアルな仕草。そのためにキャスティングされた犬達は、タレント犬やモデル犬は避け、自然なままの“新人”犬達だったのです。

楽しく笑いのある中にも、犬らしさを主張した映画

森三中さんのアフレコシーン
日本語吹き替え版では、タレントの森三中さんがアフレコに挑戦。

さて、上記の犬達の他、アメリカやメキシコから集まった約50頭のチワワも出演しています。チワワだらけの、チワワ好きにはたまらないようなシーンもありますよ。彼らは、“チワワ連合”を名乗っています。そのドンが言う、以下のような意味の台詞。

「俺達はオモチャじゃなーい! 洋服を着せるなー! カバンに入れて運ぶなー! チワワだって、立派な犬なのだー!」

これには、どこかしら胸がスッとするのと同時に、考えさせられるものもありました(注:誤解のないように。洋服を着せるのが全面的によくないとか、そういった意味では決してありません。ケース・バイ・ケースだと思いますので)。チワワと暮らす飼い主さんとお話をする時に度々聞かれるのが、「自分を小さいと思っていない。大きな犬にも、意外と平気で立ち向かっていく」といった類いの言葉。その一方で、小ささゆえに、そして性格や、育った環境などにより、周りのものを怖いと感じているコもいるのは事実だと思います。

しかし、履いていた靴を脱ぎ捨て、自分が犬であるという意識に芽生えたクロエは、きっとこれまでの生活以上に、もっと大切なものを見つけられたのではないでしょうか。

映画のラストには、「犬と暮らすのであれば、最後まで責任を持って……」といったような意味合いのメッセージが流れます。ただ楽しいだけで終わってしまう犬映画もありますが、心にさり気なく、メッセージを送ってくれる映画であるとも、ガイドは感じました。

この映画、GWの公開となります。何をして楽しもうかと考えている犬好きの方の、一つの選択肢としていかがでしょう。


【公開予定日】5月1日(金)より全国ロードショー!!
【配給】ウォルト ディズニー スタジオ
【監督】ラジャ・ゴスネル
【出演】パイパー・ペラーボ、マノロ・カルドナ、ジェイミー・リー・カーティス
【声の出演】ドリュー・バリモア、アンディ・ガルシア、ジョージ・ロペス、プラシド・ドミンゴ
『ビバリーヒルズ・チワワ』オフィシャルサイト



*イベント情報や各種キャンペーン情報などについてはメルマガでお知らせしています。そういった情報を是非告知したいという方は、「問い合わせ」よりご連絡下さい。ただし、すべての情報をお知らせできるとは限りませんことをご了承願います。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ペットは、種類や体格(体重、サイズ、成長)などにより個体差があります。記事内容は全ての個体へ一様に当てはまるわけではありません。