世界遺産ってどれくらいあるの?

ギリシアの世界遺産「アテネのアクロポリス」のパルテノン神殿

右はユネスコのシンボルにもなっているギリシアの世界遺産「アテネのアクロポリス」のパルテノン神殿

世界遺産の数ってどれくらいなんだろう? 種類別の割合は? 世界遺産をもっともたくさん持つ国はどこ? 最近世界遺産の数を絞っているって本当? なぜヨーロッパの世界遺産はあんなに多いの? なぜそのほとんどが文化遺産なの?

今回は世界遺産の数にまつわるお話を紹介する。

世界遺産総数と種別世界遺産数

世界遺産の種別の割合

世界遺産の種別の割合。文化遺産が圧倒的に多いのが確認できる

2018年7月現在の世界遺産の数を見てみよう。
  • 世界遺産条締約国……193か国
  • 締約国のうち世界遺産を持たない国……26か国
  • 世界遺産総数……1092件
  • 文化遺産……845件
  • 自然遺産……209件
  • 複合遺産……38件
  • 危機遺産……54件
  • 登録を抹消された世界遺産……2件
無形文化遺産や世界の記憶(世界記憶遺産)は以下となっている。世界遺産・無形文化遺産・世界の記憶はユネスコの三大遺産事業といわれる。
  • 無形文化遺産……代表リスト399件、緊急保護リスト52件、ベスト・プラクティス19件
  • 世界の記憶……427件
このうち日本の物件は以下となっている。
  • 世界遺産……22件
  • 世界遺産暫定リスト記載……8件
  • 無形文化遺産……21件
  • 世界の記憶……7件
世界遺産について、文化遺産・自然遺産・複合遺産の種別で世界遺産を見ると、文化遺産が77.38%と突出している。

さまざまな理由が考えられるが、最大の理由は、自然遺産は文化遺産に比べて範囲が広く保護が難しいという点にある。自然遺産はその資産(登録範囲)だけで生態系が維持できることを条件としているため(これを完全性という)、どうしても範囲が広くなってしまうのだ。

これに対して文化遺産は建築物や構築物1つから登録できるので、たとえば北京近郊に7件、奈良県に3件もの文化遺産があるように、狭い範囲で複数の文化遺産を登録することもできるのだ。保護という面でも範囲が狭いので比較的容易ということになる。

また、自然遺産は比較的途上国に多いが、政治状況や予算面・人材面から保護が進まないことなどもあげられるだろう。以下ではさらに切り口を変えて世界遺産を見てみよう。

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