学習・勉強法/中高生の勉強方法・学習習慣

高校入試の過去問の解き方 合格者の勉強法はコレ!

今回は高校入試の過去問の解き方をご紹介いたします。合格への第一歩は、まず入試問題の過去問題集選びから! 解き方のポイントや、解けない問題があった場合の対処法、何年分(何回)やればいいのかなど……第一志望の高校に合格する子が実践している方法を徹底解説します。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

高校入試の過去問の解き方 受験に合格する子が実践している!

高校受験の過去問の解き方のポイントは?

高校受験の過去問の解き方のポイントは?

過去問の解き方のポイントや、解けない問題があった場合の対処法、何年分(何回)やればいいのかなど……第一志望の高校に合格する子が実践している過去問の解き方を紹介します。高校入試のおすすめ過去問題集もチェック!
   

高校受験の合格への第一歩は、過去問題集の選びから!

高校入試の過去問は、公立・私立問わず市販されています。また、日比谷・西高校といった、独自試験に対応したものもあります。

とはいえ、過去問ならば何でも良いというわけではありません。そこで、3択問題を用意してみました。次のうち、一番良い過去問はどれでしょう?
 
  1. 入試予想問題がついている過去問
  2. 収録年数が多い過去問
  3. 詳しい解説がついている過去問

入試予想問題は、あくまで「予想」問題。試験本番で、必ず同じような問題が出るというわけではありません。また、収録年数が多ければ多いほど良いというわけではありません。なぜなら、過去問は勉強の量よりも「質」が大切だからです。

ということで、正解は「3.詳しい解説がついている過去問」です。過去問を解く最大の目的は、「今、どういう問題が解けて、どういう問題が解けないか」を知ること。ですから、できなかった問題はもう一度解説を読んで、しっかりとおさらいをすることが大切です。そのためには、解説は欠かせません。

過去問を解く→わからない問題やできない問題を見つける→それらを中心に復習するというのが過去問を使った正しい勉強の仕方なのです。
 

高校入試過去問の解き方ポイント1 目標点数を設定する

良い過去問の選び方の次に大切なのは、解き方です。たとえ過去問でも、ただ解くだけでは効果は期待できません。志望校に合格する子の多くが実践している、過去問を解くときのポイントは、次の3つです。

まず1つ目は、「目標点数」を設定することです。入試問題は、得点にばらつきが出るようにつくられているもの。よって、得意な教科では点数がとれても、苦手な教科では点数が中々とれないということが出てきます。

過去問を解いてみて、結果に一喜一憂しないためにも「得意な教科では○○点、苦手な教科では最低でも○○点はとれるように」という目標設定をすることが大切です。こうすることで、目標の点数に到達した場合は自信につながりますし、そうでない場合は今後の課題とすることがでます。
 

高校入試の過去問の解き方ポイント2 当日と同じ試験時間で解く

高校入試の過去問の解き方ポイント2つ目は、開始時間も、試験時間も、そして試験の時間割も、当日と全く同じ条件で解いてみることです。こうすることで、少しでも本番慣れすることができます。また、他にも重要なことがあります。それは試験当日のリズムをつかむことにあります。

受験生の中には、夜遅くまで勉強して「夜型」になっている子もいます。夜型の子は、主要科目が午前中に多い入試本番で十分力を発揮できない可能性があります。

また、5教科受験の高校では、昼食後に試験があるところも。実はここに落とし穴があります。試験当日は緊張するとはいえ、昼食を食べた後「眠くなってしまう」受験生は結構多いのです。これも、入試本番で実力が発揮できない可能性が大です。
 

高校入試の過去問の解き方ポイント3 間違えた問題は必ずやり直す

高校入試の過去問の解き方ポイント3つ目は、間違えた問題は必ずもう一度「やり直す」ことです。3つの中でこれが一番重要です。入試問題は、基礎基本の学力が定着しているかどうかを見極めるためのもの。間違えたということは、その問題を解くための基礎基本が身についていなかったから。「間違えた問題こそ本番に出る」というくらいの心づもりで臨むことが大切なのです。

また、過去問を一通り解いてそれでおしまいにするのではなく、一週間後や一ヶ月後など、後で何度も解き直しをするようにしましょう。
 

高校入試の過去問を解く際のポイント

高校入試で一番大切なことは、できる問題から解くことです。同じ1点なら、「難しい問題の1点、易しい問題の1点も同じ」です。

解けるかどうか分からない難しい問題に時間をかけるよりも、確実にとれる問題に時間をかけることが大切です。例えば、数学ならば計算問題、他の教科ならば記号で答える問題です。

こうしてメリハリをつけて解くことも、過去問で身につけて欲しいことです。
 

高校入試過去問で解けない問題があったら?

過去問を解いていると、どうしても解けない問題、わからない問題が出てきます。できない問題が多いと、「合格できるかな」「志望校を変えた方がいいかな」と不安になってくることがあります。そんな時は、あわてて志望校を変えるよりも、すべきことがあります。

それは、できなかった問題やわからなかった問題に関係する公式や文法事項、重要語句などを調べて、一冊のノートにまとめておくことです。

このようにまとめたノートは、あなたに一番合った最高の参考書になります。入試の直前まで、このノートでおさらいすることができますし、このノートをおさらいすれば大丈夫という安心感にもつながります。
 

過去問は何年分(何回)やればいいの?

ところで、よく生徒から質問を受けるのが、「過去問は何年分やればいいの」というものです。当然、多すぎてもダメですし、少なすぎてもダメです。おおよそ、どの過去問も3~5年分収録されています。せっかく買ったのですから、収録されている分、全部をやるのがよいでしょう。

ただし、5年分よりも多くやる必要はありません。というのも、教科書が変わったり出題傾向が変わったりすることがあるからです。過去問はたくさんやるよりも、丁寧にやることの方が大切です。

時々、過去問を何回も何回も解く受験生がいます。間違えた問題だけを何回も解き直しすればよく、同じ過去問を何回も解く必要はありません。

また、体験入学などで去年の入試問題(1年分の過去問)がもらえることがあります。過去問は1回やれば、それで十分と思っている受験生が中にはいますが、問題になれるためにも、少なくとも第一志望(本命)の高校の過去問は、数年分は解いておきましょう。
 

高校入試の過去問の次にやるべき問題集は?

過去問が「最後の問題集」と思っている人が多いかもしれません。実は、最後の最後にとっておきの問題集があります。

それは、「分野別」の問題集です。分野別の問題集は、数学では計算・図形など、英語では並び替え・長文など、社会では地理分野、歴史分野などがあります。

また、試験によく出る問題ということで「頻度別」に分かれていることもあります。

こうした問題集で、苦手な分野や得点率をさらにアップしたい教科・分野を重点的に練習しましょう。ここまでやれば、さらなる飛躍は間違いありません。
 

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