井伊家の歴史と映画のロケ地は開国記念館で
佐和口にある開国記念館。井伊家十四代の歴史がわかりやすくまとまっています(2007年8月撮影) |
井伊家と聞いて井伊直弼(いいなおすけ)を思い出す方もいらっしゃると思いますが、江戸時代末期に吉田松陰などの尊皇攘夷派を弾圧した安政の大獄を指揮し、桜田門外の変で暗殺された大老 井伊直弼は彦根藩の15代藩主でした。
彦根藩初代藩主となった井伊直政から井伊直弼を含む井伊家の歴史とその頃の日本が歩んだ歴史を対比した展示がわかりやすかったですね。
また開国記念館の別の展示スペースには、彦根城をロケ地とした映画や時代劇の説明がありました。『蝉しぐれ』、『大奥』、『武士の一分』など日本を代表する映画作品のロケが彦根城で行われており、展示スペースでロケを行った場所の説明と共にそのシーンを見ることができます。
彦根城の入場料で開国記念館にも入れますので、城内を見学した後に立ち寄ると良いでしょう。
外堀周辺にもたくさんの見所あり
外堀周辺にも見所が多い彦根城。左上:佐和口多聞櫓、右上:埋木舎、左下:佐和口の鍵曲、右下:夢京橋キャッスルロード(2007年8月撮影) |
築城400年にあわせて盛り上がりを見せている彦根城のご紹介、いかがでしたか?最初にも書いたとおり世界遺産暫定リストに掲載済みなので、将来は世界が認める名所となる可能性も十分にあります。可愛らしいメインキャラクター「ひこにゃん」も登場して2007年11月25日まで開催中の「国宝・彦根城築城400年祭」にあわせて、古き城と見所の多い彦根にぜひお出かけしてみて下さい。
彦根城へのアプローチ
「彦根ご城下巡回バス」が昔懐かしいボンネットバスで市内を運行します |
<JR>
東海道新幹線「ひかり」「こだま」で米原乗り換え、JR西日本 東海道線で 彦根駅下車。
※米原に「のぞみ」は止まりません。名古屋で「ひかり」「こだま」に乗り替えとなります。
<高速バス>※2008年7月訂正
池袋・大宮・横浜から大津を結ぶ夜行高速バス「びわこドリーム号」(西武観光バス、西日本ジェイアールバスの共同運行)で、彦根駅前下車。
なお彦根市内の観光スポットを周回する「彦根ご城下巡回バス」が、昔懐かしいボンネットバスで運行されます。
名神自動車道 彦根インターチェンジから国道306号線経由で彦根市内へ。
【関連サイト】
◇「名所・旧跡めぐり」ガイドの滋賀に関する他の記事はこちらです。
◇「名所・旧跡めぐり」ガイドの日本の城が登場する他の記事はこちらです。
「名所・旧跡めぐり」では、毎月2回(14日、28日頃)メールマガジンを発行中です。ガイドが最近旅した時のエピソードなどを添えたコラムが読めたり、ガイドお薦めの記事がわかります。購読を希望される方は、下記よりお申し込み下さい。バックナンバーも下記より読むことができますよ。
たくさんの方の申し込みを心よりお待ちしています。