名所・旧跡/北海道の名所・旧跡

さいはての花の島、利尻・礼文へ【北海道】(3ページ目)

稚内の西に位置する利尻島と礼文島。ここにしかない美しい自然とグルメを求めて、短い夏の間に観光客が多数訪れます。旅を楽しむ人ならぜひ一度は行ってみたい「さいはて」の花の島、利尻と礼文をご紹介しましょう。

村田 博之

執筆者:村田 博之

名所・旧跡ガイド

礼文島でしか見られないレブンアツモリソウ

レブンアツモリソウ
礼文でしか見られないレブンアツモリソウ。大事に保護されています(2003年6月撮影)
続いて礼文島の北側のスポットをご紹介します。まず最初はレブンアツモリソウの群生地です。

レブンアツモリソウは、ランの一種でアツモリソウという花の変種。ここ礼文島でしか見られないという貴重な植物です。乱獲などで数が激減し、絶滅のおそれがあることから、特定国内野生動植物種に指定され、礼文島北部の群生地(Yahoo! 地図情報)で手厚い保護を受けています。

5月下旬から6月下旬にかけて薄い黄色の花を咲かせることから、この時は群生地にたくさんの観光客が集まります。不思議な形の花が印象に残りますね。

美しい海岸線を眺める

澄海(すかい)岬(2)
澄海岬からの眺め。美しい弧を描く海岸線と海の色が記憶に残ります(2003年6月撮影)
レブンアツモリソウの群生地の先を進むと、西海岸側の西上泊(にしうえんどまり)という場所に着きます。

ここにあるのは、澄海(すかい)岬(Yahoo! 地図情報)というビュースポット。展望台にたつと、美しい弧を描く海岸線と、流れ込む海の色の美しさが印象に残ります。

また、澄海岬周辺にはエゾカンゾウ、チシマフウロ、オオミミナグサなどのたくさんの花が咲きますので、時期によっては美しい花も楽しめますよ。

最北限の地、スコトン岬

スコトン岬
礼文島最北の岬、スコトン岬。向かいの島は、無人島の海驢島。まさに「さいはての地」という雰囲気が味わえます(2003年6月撮影)
礼文島の一番北に位置するのはスコトン岬(Yahoo! 地図情報)。岬の先端までいくと、向かいには無人島の海驢(とど)島を望むことが出来ます。

スコトン岬は北緯45度28分に位置しています。稚内・宗谷岬は北緯45度31分に位置しているので、地理上は宗谷岬が北。ということでスコトン岬は「最北限の地」としてPRされているのですが、周囲の雰囲気を考えると「さいはてに来た!」と強く感じられるのはスコトン岬だとガイドは思っています。

利尻・礼文といえば生うに!

生うに丼
香深のフェリーターミナルにある食堂で頂いた生うに丼。
利尻・礼文まで来たら、やはり生うには食べてみたいもの。島内の食堂であれば、食べられる所は多いようです。

季節ものなので、時価での提供になるお店もありますが、本州などの内地で食べるうにとは、全く食感が違いますので、利尻・礼文を訪れたら、ぜひ食べてみて下さい。

利尻、礼文へのアプローチと交通手段

東日本海フェリー
利尻、礼文へは、稚内からハートランドフェリー(旧 東日本海フェリー)が就航。
利尻、礼文へ行くには、稚内港からハートランドフェリー(旧 東日本海フェリー)に乗船します。

夏場は稚内から利尻島・鴛泊へ1日4便、礼文島・香深へ1日5便運行し、利尻島-礼文島間の区間運行便もあります。また利尻島には1往復のみですが、新千歳空港からの全日空の直行便があります。

玄関口となる稚内へは、飛行機なら羽田空港からの全日空の直行便が2往復、新千歳空港から1往復就航しています。

また列車で行きたい……という方には、JR北海道の特急「スーパー宗谷」「サロベツ」が札幌から稚内まで直通運行しています。プランに合わせて選ぶと良いでしょう。

島内の移動手段ですが、利尻、礼文共に宗谷バスが路線バスを運行していますが、観光に利用するには運行本数とコースが少ないです。初めて訪れる時は、定期観光バスを使って観光スポットを効率的に回ってみるのも良いでしょう。また島内にはレンタカーの営業所もありますので、レンタカーを借りることも可能です。


思い立って行くには、かなり遠い利尻、礼文ではありますが、島ならではの手つかずの自然があちこち残っているとても貴重な場所です。これから短い夏の季節を迎える利尻、礼文へぜひ出かけてみて下さい。

【関連記事】
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます