症状2:「話し合いの意味の違いを理解できない妻」
男女の話し合いのスタイルが違うことを理解しないと、すれ違いに・・・ |
「ねぇ、○男の塾の話なんだけど。」
「ん……え?」
「どうする?もう決めなきゃ。」
「ん~そうだなぁ……任せるよ。」
「えー、そんな無責任じゃない。検討しようって言ってたじゃない。」
「ん~今決めないとダメなのか?」
「だって、あなた毎日遅くて、話なんか出来ないじゃない。こっちはずっと話そうと準備してるのに。大体、いつも帰ってくるとお風呂にも入らないでソファーでうたた寝してるし、TVなんか見ないでお風呂に入ればいいのよ。それに、TVと息子のどっちが大事なの?」
一気にまくし立てると夫は、疲れた顔で仕方なさそうにふりむき、大きくため息をついた。
「わかった。じゃあ今決めよう。で、どこがいいと君は考えているんだ?」
「だからそれを話し合おうって……」
「話し合いだから意見を聞いてるんだろ?君の考えを聞かせてくれよ」
「だから、これから一緒に検討するんでしょ」
「意見がなければ話し合いにならないだろ」
こんな言い合いで時間は過ぎていく。本当は一緒にパンフレットを見ていろいろ話がしたいのに……。
▼処方箋
「ひとりになりたい」サインを出している夫にしつこく声を掛け、さらに相手の行動に対する批判までまくし立てては、だんな様が話し合おうという気になるわけがありません。何か話し合いたいことがあるときは話題を持ち出すタイミングを上手に計ることが大事です。急ぎでない用件は週末に回したり、あるいは朝の頭がスッキリしている時に相談したりするのもいい方法です。また、「相談したいことがあるんだけど、今、話をしてもいい?」と相手の都合を最初に聞いてから話を始めることも大切です。妻にとっては単なる暇つぶしにしか見えないTV視聴も、だんな様にとっては貴重なプライベートタイムなのですから。
また、話し合いの前には、自分の意見をある程度まとめておきましょう。女性にとっては話し合いというのはその課程が重要で、話し合いの中でいろいろ検討し、揺れ動きながら自分の意見がまとまってくることも珍しくありません。しかし男性にとって話し合いは決着をつける場ですから、過程は重要視されません。最初から意見をぶつけ合い、ストレートに結論を出すことに向かいます。
そんな男女の話し合いのスタイルの違いを知っておくと、スムーズに話し合いが出来ますよ。