もし自分のプロバイダがIP電話サービスを提供していなかったら?頻繁に電話のやりとりをしている遠隔地の家族・親戚・・・プロバイダがみんなばらばらで、相互無料通話ができない状態だったら?

そんな時には、プロバイダフリー、つまりどのプロバイダと契約しているかに関係なく申込みができるIP電話サービスも検討してみよう。今回は、プロバイダフリーのIP電話の代表「IP Talk(アイピートーク)」をご紹介する。


     「IP Talk」のサービス内容

IP Talkサービスを提供するアイピートーク社は、三菱電機とミヨシ電子が共同で設立したIP電話サービス専門会社。プロバイダがオプションサービスとして提供するIP電話サービスとは異なり、三菱電機が開発した「IP Talk」というIP電話のための端末を設置することで、どのプロバイダを契約している人でも、IP電話サービスを利用することができるというものだ。

IP Talkユーザ同士であれば、相手の電話番号(050で始まるIP電話専用番号ではなく市外局番から始まる一般電話の番号)にダイヤルするだけで、通話料無料のかけ放題となる。
一般電話向けは3分8円、携帯電話向けの場合には3分59円、国際電話も国によって異なるが安くなる。他のIP電話も、携帯電話向け通話が可能になりつうあるが、3分59円はBBフォン(8:00~23:00で1分25円、23:00~8:00で1分20円)と比べても安い。

料金

初期費用 3,980円
月額費用 980円
(端末レンタル料含む)
≪通話料≫
IP Talk同士 無料
一般電話向け 3分8円
携帯電話向け 3分59円
国際電話 3分24円(米国本土)
3分78円(韓国) 他


     ブロードバンド環境の人なら誰でも利用できる?

だいたい問題がないようだが、いくつか条件によっては利用できない場合がある。
例えば、プロバイダからグローバル・アドレスが付与されていないものや、常時接続であっても帯域が128kbps以下の細い回線の場合は利用ができない。またブロードバンドルータで静的IPマスカレード機能/DMZ機能の設定をする必要があるのだが、それができない場合も使えない。詳しくは、「IP Talkが利用できない場合」に書かれている。

また、これはIP電話に共通することだが、IP電話の音質は回線速度や接続品質状況に左右される。回線速度がでない環境では、とぎれなども発生し、音質の悪さが気になる場合もあるだろう。


     設定してみよう

右の写真が、IP Talk端末の後ろ側だ。
電話機、電話回線と接続して、まずは市外局番・電話番号やその他の設定を行う。面白いのは、設定は電話機からできる点。

市外局番の設定(下線部分に自分の市外局番を入力)
##11 #39* 03 #19


電話番号の入力(下線部分に自分の電話番号を入力)
##11 #16* 0354321234 #19


この設定を行っておくことで、他のIP Talk利用者から電話がかかってきた場合に自動学習が行われて、次に相手が自分に電話をかけてきた時に無料での通話が可能となる(初回だけは、3分8円の通話となる)。050で始まるIP電話専用番号を利用しなくても、IP Talk間で無料通話ができるのは、この仕組みによる。ちなみに、自動学習で登録しておける件数は200件。

次にブロードバンドルーターとの間をLANケーブルで接続し、インターネット回線関連の設定を行う。
ルーターのIPアドレス(192.168.0.1など)、IP Talkに割り当てるIPアドレスなども、同じく電話機からダイヤルと記号をプッシュして設定してゆくので、簡単。

少々、難易度が高くなるのが、次の「ルータの設定」だ。

静的IPマスカレードを用いる場合
「WAN(インターネット)側から到達したUDPプロトコルパケットに対し、ポート番号8062、8063、及び5060が指定されていた場合には、ルータにつなげたIP Talk端末に付与されたLAN側固定IPアドレスに必ず届ける」

DMZ機能を用いる場合
「IP Talkに設定されたLAN側固定IPアドレスをDMZ(非武装地帯という意味)にしておく」

の二通りの方法のどちらかの設定を行うことになる。
具体的な設定方法は、利用しているルータによって異なるのだが、IP Talkサイトにも主なルータの設定方法が画面キャプチャ入りで紹介されているので、それを見ながらやるといいだろう。

ちなみに、私はNECの「Aterm DR202C」で、「ポートマッピング設定」にて設定を行うことになる。設定自体は簡単だったのだが、設定した3つのエントリー番号にチェックを入れて「適用」ボタンを押す、という最後に詰めの作業をすっかり忘れ、手間取ってしまった。

この段階でIP Talkアダプタを再起動すると、手前のランプの上(NET側)と下(TEL側)の両方が緑に点灯する。これで準備完了だ。


     手前のランプで、電話の状態がわかる



まずは、一般の電話へかけてみると・・・

上下のランプ両方がオレンジ色に点灯する。これは、IP電話で一般電話向けにかけている状態で、通話料は3分8円となっている。携帯電話にかけた場合も同じだ。

117など、一般回線からの迂回発信となる場合には、上が緑、下がオレンジとなり、この場合にはIP Talkの通話料は適用にならない。

IP Talk利用者の番号にかけた場合、最初の一回は、IP電話→一般電話(3分8円)となり、その際に自動学習が行われる。二回目にかけると、上のNET側がオレンジに点滅、下が緑の点灯となり、こうなれば「かけ放題」で、時間を気にせずに通話ができる。
なので、IP Talk利用者同士の場合には、初回は自動学習目的で短い時間で切って、再度かけ直してちゃんとIP Talk同士の通話になっていることを確認してゆっくり話すといいだろう。

自分の環境では、音質は良好。何人かに電話をしてみたが、音質に違和感を感じた人はいなかったようだ。
呼び出し音の前に、接続中音が数秒鳴って多少間があり、ちょっとじれったいのだが、それは他のIP電話サービスも同じなので、最近はあまり気にならなくなってきた。(人間って、すぐ慣れちゃうものですね)


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以上、簡単にまとめてみましたが、
詳しい情報は、「IP Talk」サイトにてご覧ください。

>> IP Talk(アイピートーク)



今回、利用レポート作成にあたっては、アイピートーク社より端末貸与のご協力をいただきました。なお、写真の端末は、法人向けの機種のため「Pro」のシールが貼られていますが、端末自体の使い勝手は一般個人向けと同じです。





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