東京都主税局は、Yahoo!オークションのシステムを利用して「インターネット公売システム」を構築すると発表しました。試行開始予定日は7月中旬。何がどのように行われるのでしょうか?主税局のかたにお話をお伺いしてきました。


公売とはなんでしょうか

税金が未納であるけれど、他の財産があるという場合は、その財産を主税局で差し押さえます。税金が支払われない場合は、その差し押さえた土地や美術品などの財産を売却して、税金の支払いとします。

公売は、このような税金の滞納処分により、差し押さえた品物を税収入の一部とするために、売却することをいいます。

差し押さえた品物は、税金が支払われない場合、売却して税金に充てます。不動産はよいのですが、動産の場合はなかなか買い手がつかず、2回、3回と繰り返してやっと買い手がつく、という事もあります。実際に価値ある動産が、低額で落札されるなど、所有者に不利益な面もありました。


なぜインターネットで?

いままでは、期日入札という方法で行われていました。参加するためには、とにかく来てもらわなくてはならないんです。「決められた日時に会場まで出向く」「一度しか入札できない」などの制約があり、一般の人が広く参加するという状態ではありませんでした。

差し押さえた品物が高く売るために、公売についてホームページに掲載したりはしていましたが、広く世の中にお知らせするには足りず、結果として、価値ある物が、安くなってしまうことがとても多かったと思います。

インターネットを利用することで、よりたくさんの人に参加してもらえるのではないかと考え、市場の開拓として、ネットオークションシステムを利用した公売オークションシステムを考えました。

パソコンをお持ちでないかたは、庁内のパソコンからでも登録、閲覧をすることが可能です。


インターネット公売の参加者が必要な物

・Yahoo! JAPAN IDの登録(登録は無料です)
・Yahoo!オークション 利用者の登録
・クレジットカード番号などの登録

以上が参加するときに必要な登録です。

さらに、実際入札をする場合は、公売保証金が必要になります。

●公売保証金
これは国税徴収法に基づいたもので、入札参加時に公売保証金をクレジットカードで納付をします。公売保証金の金額は、見積価額の1割となります。※第2回目の公売オークションからは見積価額の20%に変更になりました(2004年10月時点)

落札に至らなかった入札者に対しては、国税徴収法に基づき、公売終了後に納付いただいた公売保証金が返還されます。


実際にはどのように?

公売をするために、公売財産について公告をします。公告期間は2週間~1か月程度です。公告を見て「これが欲しい」という場合、この公告期間内に、公売保証金を納付します。

Yahoo!オークションは、このそれぞれの入札者の代理人という位置づけになります。

東京都は、下見会を実施します。
これは入札参加希望の方が、直接公売財産を見ることができる会です。間違いがないように、実際に見て頂くことができます。

公売保証金は、クレジットカードで支払となりますが、実際の落札代金は原則現金です。原則として東京都主税局へ現金をお持ち頂いてお支払いとなります。口座振り込みも可能ですが、クレジットカード払いについては現在考えておりません。そのあたりは落札者とご相談でそれぞれ考えていきたいと思います。

落札された品物は、東京都主税局からの直接引き渡しが原則ですが、宅配便などでの配送も考えています。

公告期間は2週間~1か月程度


どのようなものが出品されるのでしょうか?

これはハッキリとはお話しできません。なぜなら普通のオークションと違い、あくまで差し押さえの品物ですので、税金滞納者からお預かりしているわけです。所有権が移っているわけではありませんから、税金を納入されれば、その品物はお返しなければいけません。ですからギリギリまで出品物は確定しないわけです。

現在、予定している物として、絵画、掛け軸、美術品、指輪、ピアノ、小判などを考えていますが、これも最後までどうなるかわかりませんし、あくまで税金滞納者の所有物ですから、現在は詳細についてはお知らせできません。

所有権が落札者に移るのは、買受代金の納付があった時点です。


一般の落札者には関係がありませんが、落札代金は税収入の他に、何かに充てられますか?

滞納処分費がかかりますので、それを売却代金から滞納税金に優先して徴収します。
滞納処分費には、Yahoo!オークションのシステム利用料や、品物の保管費用、鑑定費用などが含まれます。


ありがとうございます。今後の展開が楽しみですね

なにぶんまだ始まっていないので、これから実際に試行してからも、よいやりかたや、方法については考えていきたいと思います。

本日はありがとうございました。

 

▽公売オークション

第2回インターネット公売

公売オークションに入札

インターネット公売が始まった!

公売オークション始動式の様子

 



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