日本では英語に関しては相変わらず「大学は出たけれど」の世界ですよね。 今の日本の英語事情たるやお寒い限りで、TOEFL受験者の平均点は505点。これはアジア23カ国中22位と最低レベル。中学・高校・大学と10年間も勉強したあげくがこの有様です。
 この事態を打開すべく、小泉ジャパンが動きはじめました。文部科学省は、平成14年6月25日の構造改革に関する閣議決定を受けて、「英語が使える日本人の育成のための戦略構想」なるものを発表しました。それによると、どうやら英語教師の質を上げることによって英語力の向上を図ろうとしているようです。

 英語教員に求められるレベルとして英検準一級、TOEFL550点、TOEIC730点以上が目標とされています。いやしくも英語教師たるもの、英検一級位は持っていて欲しいもの。このレベルが目標というのは少し低い気もします。それでも先生達にはきついらしく、来年から5年間にわたり、現職の教員6万人に研修を行うとのこと。年間100名程度が海外の大学院で長期研修を受けられるようにもなるそうです。
 生徒に対しても目標があります。中学・高校卒業時には英検三級程度。つまり、英語で読み書きが出来る程度を目指し、大学卒業時には英検準二級から二級程度、すなわち英語を使って仕事が出来る程度を目指すそうです。それはそれで悪くはないですね。
 センター試験でも2006年度からようやくリスニング試験が導入されるそうです。でも、どうして来年度からではなく4年も先なのでしょうか?私はもっと急ぐべきだと思います。
 そもそも、日本人が英語能力が低いのは、従来形式の大学入試にも一因があると私は思います。有名大学の入試問題を見ると、簡単な単語を使いながら非常に難解な文章を作り出して出題してあります。あれはまるでクイズみたいなもので、英語力よりも頭の良さを測る試験ですね。
 TOEICは、実際の英語を運用する力を測るものですから、わざわざ難しく表現することを評価せず、最適な単語を使って簡単かつ迅速に表現することを優先します。一つ一つの問題は簡単でも量がやたらに多く、実際の会話と同じく即断を求められるのです。受験生はこういった訓練をしていませんから、東大卒の人でもTOEICではあまり良い点を取れなかったりするのでしょう。そういった意味では今回の改革で、英検やTOEICのような実務志向の資格を基準に置いたのは正しいと思います。
 英語を母国語とする外国人教員の数も今後3年間で300人増やすそうです。諸外国では、英語を教える教員として英語圏の人を雇うのは当たり前のことですから、この点でも日本はようやく他国に追いついたというレベルです。
 遅まきながら真の英語教育のあり方に気付いた政府は、正しい施策を打っているとは思います。果たして日本の若者達は大学卒業時には英語で仕事が出来るようになっているのでしょうか?その結果がわかるのは3年以上後のことになります。

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