CBTが大流行の兆し


 試験といえば試験会場で一斉に答案用紙を広げて、鉛筆なめなめマークシートをマークしたり、論文を書きなぐるといったイメージがありますが、最近は代わってパソコンに向かってカチカチとマウスをクリックするだけという試験方式を取り入れる動きが広がりつつあります。
 これは、CBT(コンピュータ・ベースド・テスティング)と呼ばれ、試験結果がすぐに得られる、集計作業が簡単、答案の採点をコンピュータが行うため、人間が行う場合に比べて採点ミスがほとんど無いなどの利点があります。
 どんな試験がこの方式を取り入れているのでしょうか?

先駆けはやはり情報処理系試験

 特に、ITベンダー資格はこの形式を取るものが多いといえます。ざっとあげただけで以下の表に示す位はあります。

名称 略称 試験を行う会社
マイクロソフト認定技術者 MCP アール・プロメトリック社
IBM技術者認定制度 ICP-BM 日本アイ・ビー・エム研修サービス
シスコ認定技術者 CCNAなど アール・プロメトリック社
サン技術者認定資格 アール・プロメトリック社
HP技術者認定制度 アール・プロメトリック社
ロータス認定技術者 CLP/CLS アール・プロメトリック社


  ここには主なものだけを挙げてありますが、他にも沢山あります。また、表中に「試験を行う会社」とあるのは、受験の問い合わせ窓口のことで、資格認定を行うのは、各ベンダーです。これらベンダーの大半は、専門の会社にCBT形式による試験を委託しています。
 その代表的な会社がアール・プロメトリック社です。

最近は英語検定もCBTに

 アール・プロメトリック社では、2000年秋からすでにTOEFLの試験を受託しています。私は最近は受けていないのですが、かつてTOEFLといえば休日にどこかの大学などを借りて試験が行われるのが普通でした。小さな旅行のパンフレット位はある分厚いテスト冊子をもらって、その封印を破るところから始めたものです。それが、今では同社が全国に展開するテストセンターへ行ってパソコンに向かって受験するという形式に変わったということです。
 さすがに米国のテスト機関だけあって、進んでいると感心ばかりもしていられません。
 日本人が受験することはまず無いでしょうが、日本語を母国語としない人向けの日本語の能力検定である日本語能力検定も今春からCBT化されるというではありませんか。
 資格試験とはちょっと違いますが、リクルート社が就職試験などで主に実施する適性テストの一種であるPSIにもすでにCBTが取り入れられています。
 同じ情報処理系の試験でも、日本の情報処理技術者試験などはまだCBT化されておらず、P検の一部の級が対応している程度ですが、今後はCBT化の流れが加速すると思われます。

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