ルイ14世時代に栄華を極めたベルサイユ宮殿

ベルサイユ宮殿

贅を尽くした歴史の遺産

パリ郊外に構えるベルサイユ宮殿は、もともと17世紀の国王ルイ13世が狩猟をする時に使う城として使用されていた建物でした。次の国王ルイ14世により本格的に宮殿として改築され、完成後は宮廷と政府がパリからここベルサイユにそっくり移され、以降フランス革命まで国の中心として機能するようになります。
Versailles

最大の見どころ、鏡の回廊 - (c) Ville de Versailles

この宮殿には国をあげての莫大な費用がつぎ込まれ、贅を尽くした内装と広大で美しい庭園が大きな特徴となっていますが、貧しい国民の生活と正反対の浪費ぶりが反発を招き、やがてその不満がフランス革命へとつながっていきます。フランス革命の勃発により、当時の国王ルイ16世とその妻である王妃マリー=アントワネットは宮殿を追われ囚われの身となり、最後はコンコルド広場で断頭台にかけられその生涯を閉じます。そしてベルサイユ宮殿は、その後初代皇帝ナポレオン時代以降フランス歴史博物館として生まれ変わり、 現在に至ります。

香水やハイヒール発展の後押しに!? 当時のトイレ事情

ベルサイユ宮殿undefinedトイレ

多くの観光客が訪れるベルサイユ宮殿

ちなみに、多くの人が関心を持っている当時の宮殿におけるトイレ事情。実はルイ14世の時代にはトイレがなく、貴族は移動式便器を使っていました。それを従者が庭などに捨てていたため、宮殿はかなりの悪臭に満ちていたそうです。何だか知りたくない情報ですが、フランスで香水やハイヒールの文化が発達していったのはこのためだったと言われれば、なるほどと納得してしまいますね。

宮殿、庭園そして王と王妃が愛した別荘

Versailles

庭園の設計はチュイルリー庭園も手がけたルノートル氏 - (c) Ville de Versailles

ベルサイユ宮殿は、主に4つの空間で構成されています。まず正面に王と親族の住まいである宮殿、その後ろに広がる広大な庭園、更に奥へ行くとルイ14世の別荘大トリアノン、その東にはルイ16世の王妃のために建てられたマリー=アントワネットの離宮が控えています。

内装の豪華さに焦点が当てられがちですが、幾何学的に計算された西洋式の端正な庭園の美しさもまた大きな見どころ。天気が良い日にはぜひ時間をかけて散歩してみて下さい。

プライベートな場所である2つの別荘もまた、公的な機能を持つ宮殿との違いをはっきりと感じることができます。ルイ14世が愛人と過ごすために建てられたという大トリアノンは、ピンク色の建物と花が咲き誇る庭が特徴でロマンチックな雰囲気が漂います。
Versailles

マリー・アントワネットの離宮(c) Amelie Peingnez

その東隣にあるマリー=アントワネットの離宮は、宮殿の窮屈な暮らしから離れて息抜きできる場所として作られ、田舎家のまわりに池や花や緑などの植物、そして動物達が放し飼いされ、自然に囲まれた村のような一角となっています。きらびやかでけばけばしい宮殿とのコントラストが興味深く、あまりの豪華さに心身ともに疲れた観光客もリラックスできる癒しの場所です。

チケットの購入方法。ネット予約やフランス現地での購入

Versailles

庭園で繰り広げられる噴水ショー (c) Amelie Peingnez

ベルサイユ宮殿のチケットは現地でも買えますが、行列は必至です。時間を節約したいならば、やはりオンラインでチケットを入手しておいた方がいいでしょう。

オンラインチケットは、こちらの公式ショップから購入できます。チケットの種類は「PASSPORT WITH TIMED ENTRY(入場時間指定ありの1日券)」、「PASSPRT(入場時間指定なしの1日券)」、「2-DAY PASSPORT(2日券)」といった、宮殿内や庭園を含む全ての場所に入場が可能な"パスポート"の他、「PALACE TICKET(宮殿のみ)」「ESTATE OF TRIANON TICKET(トリアノンとマリー=アントワネットの離宮のみ)」などから選べます。入場時間指定にすると、優先的に入場できるというメリットがあります。またパスポートは、噴水ショーがある日を選ぶとその分高くなります。例えば、1日券は大人20ユーロですが、噴水ショーがある日は27ユーロになります。

予約が完了するとバーコード付きのチケットがメールで送られてくるので、プリントアウトして持参しましょう。もし忘れてしまった場合のために予約番号を控えておくと、その番号を伝えれば入場できる可能性があります。

もしギリギリまで予定がわからず、オンライン購入が難しいという人は、ベルサイユの観光案内所でも購入可能です。現地での購入よりも、いくらか行列は避けられるはずです。

また、11月から3月にかけてのオフシーズンの第一日曜日は、無料で入場できます。長い行列になることは必至ですが、朝早くに着けば、その分待ち時間が少しでも節約できますよ。

オーディオガイドや公式アプリ、敷地内のWi-Fiなどその他の情報

Versailles

アプリ&Wi-Fi、オーディオガイドを使いこなそう

べルサイユ宮殿では、入口を含め宮殿内に3箇所オーディオガイドが借りられるポイントがあります。もちろん日本語もあり無料なので、是非借りることをおススメします。

また、公式アプリもあります。こちらは、フランス語(Chateaux et jardin de Versailles)か英語(Versailles Gardens)になりますが、広大な敷地内で位置情報を把握するのに役立ちます。

宮殿の敷地内は庭園を含め無料のWi-Fiがつながるので、アプリを利用する人にとっては特に便利です。接続の手順はこちら(英語)。
ベルサイユ宮殿undefinedWi-Fi

敷地内でWi-Fiが使えるのがうれしい

朝から夕方まで1日中滞在する人も多いと思います。宮殿や庭園では、テイクアウトや軽食が食べられるカフェ、そしてエレガントなレストランやサロンドテ(喫茶店)が充実しているので、いつでも食事したり休憩することができます。ゆっくりと時間をかけて宮殿を楽しんでくださいね。

<DATA>
Chateau de Versailles
住所:Place d'Armes 78000 Versailles
TEL:01 30 83 78 00
アクセス:パリ市内よりRER-C線のVersailles-Rive-Gauche行きで約40分~1時間、終点で下車。そこから宮殿入口まで徒歩で約15分。
開館時間
宮殿:9:00~18:30
庭園:8:00~20:30
トリアノン:12:00~18:30
休館日:月曜

Office de Tourisme de Versailles(ベルサイユ観光案内所)
住所:2bis, avenue de Paris
TEL:01 39 24 88 88
時間:8:30~19:00/4月~10月の火~日、9:30~18:00/4月~10月の月、8:30~18:00/11月~3月の火~日、11:00~17:00/11月~3月の月
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。