ATM盗撮は止まらない!?

ATMが狙われている!
ATMが狙われている!
今年の10月に発覚した首都圏や愛知県等における都市銀行のATM盗撮事件では、犯行グループの一味が逮捕されましたが、背後に中国語を話す人物がいるとされるなど、日中混成の犯行グループによる仕業として警視庁などが捜査を進めています。

この都市銀行の盗撮事件によると思われる不正な操作が東京都内のゴンビニに設置されたATMで行われ、残高照会をされたことが判明しています。実際の預金引き出しはなされてはいないということです。

ところが、平成17年12月21日に、顧客から「不正な引き出しがある」との報告を受けて、埼玉県内の信用金庫の郊外型スーパーに設置されたATMに盗撮機が仕掛けられていたことが分かりました。

カメラは、プラスチック製の薄い箱に内蔵されており、箱は、暗証番号の入力画面が見えるようにATM本体にはめ込まれて、一見しても分からないようになっていました。発信機はゴミ箱を装った箱の二重底の間に隠され、ATM横に置かれていました。さらに、情報を盗まれたと思われる顧客の偽造カードにより、埼玉、神奈川、千葉の各県で不正に預金が引き出され、被害額は3千万円を越しました。

ATMは金融機関の店舗に設置されている以外に、今回の事件のようにスーパーなどに設置されたいわゆる「出張所」として、無人の場所に設置されているものが多くあります。金融機関の統廃合や支店廃止などで、ますます増加した各地のATMは、顧客にとっての利便性もさることながら、犯行をもくろむ者からすれば、「無人だから仕事がやりやすい」状況になっているといえるでしょう。

なにしろカード一枚と暗証番号で現金が自動的に出てくるのですから、民家に押し入って窃盗や強盗を働くよりもリスクも少なく、確実に現金が入る犯行です。これを画策するのは窃盗グループの発想としては当然の成り行きと思われます。しかも、盗撮機械は簡単に入手でき、カード偽造も造作のないことでしょう。

預貯金をカードで引き出すという現代の「打ち出の小槌」キャッシュカードを狙う犯行は、今後も続くと懸念されます。

次の犯行はどこで起きるか?

盗撮機を取り付けられる可能性のあるATMは、全国に数万台、数十万台もあるのです。「事件はよその県、よその地域のこと」と、危機感のない金融機関が次に狙われることは想像に難くありません。東京で起きたのは、ATM設置場所が多いこと、利用客が多いことからでしょうし、愛知県で起きたのは、全国で唯一景気のいい県であることから預貯金の多さを狙われたものかもしれません。

そして、今回の事件は、首都圏で東京への通勤者が多いながらも、まだ郊外的地帯が広く残っている地域で、東京ほどの都市化は一部にとどまっており、全体としてはのんびりとした風情がある地域であるといえるのではないでしょうか。東京に隣接した各県ですら、このような状態ですから、それ以外の日本国内の多くの地域で、今後こうした事件が起こり得るでしょう。

預貯金額や引き出し回数などを考えれば、やはり大都市周辺で起こり得るのではないでしょうか。東北地方なら仙台周辺、大阪周辺の関西地区、九州の福岡周辺なども危険性は高いのではないかと思われます。事件はいつも、「まさか」の場所で発生するものです。日本中、どこであろうと警戒が必要であることは言うまでもありません。

手口を読む!/不審な車に警戒せよ! p.2