ボーイングが投入した最新鋭機だというので、楽しみにしていました。たしかに内装もゆったりした設計で、快適でしたね。ぐっすり眠りながら帰ってきました」

1週間ほど前にシンガポールから帰国したFさん。彼は大手商社のクアラルンプール駐在員で、日本へは半年ぶりだそうです。そのFさんが帰国するにあたって利用したのが、JALがこの7月1日から成田-シンガポール線に就航させたボーイング777-300ERでした。

世界最強のGE90-115Bエンジン搭載


JALジャンボ機(B747-400)の後継主力機材として位置付け、2008年度までに計8機を導入し国際線主要路線への順次投入を計画しているB777-300ER。その最大の特徴は、ジャンボ機に匹敵する航続距離です。現存する機種で航続距離が最も長いのは、ジャンボ機の約1万3,500キロ。改良エンジンを搭載した777-300ERは、これとほぼ同等まで航続距離を延ばすことに成功しています。

そのキーテクノロジーが、民間ジェット機としては世界最強といわれるGE90-115Bエンジンです。このエンジンの推力は、空前の11万5,000ポンドを実現。77万4,600ポンド(35万1,359キログラム)という最大離陸重量の世界記録も塗り替えました。双発機としては、もちろん史上最大です。

さらにB777-300ERは、エンジンの効率性実現と翼の改良、構造の軽量化により燃料も大幅に節約できます。節約できる量は、航空機1機の年間燃料消費量に相当する10万6,400ガロン(40万2,724リットル)。燃料効率はB747-400と比較して20%向上し、経費削減と環境保護に貢献する機材としても注目されています。