文章:秋本 俊二(All About「世界のエアライン」旧ガイド)
米ワシントン・タイムズ紙は今年2月13日、「アフガンでのミサイル攻撃にCIAの無人偵察機が使用された」と報じました。

攻撃に使われたのは全長約8メートルの無人偵察機プレデターでした。

プレデターには雲を透視できるレーダーやビデオカメラ、赤外線探知器などを装備。目的地上空で最高40時間滞空できることから、敵軍や基地に関する情報収集を継続して行うための有力な手段とされています。コソボ自治州で米軍主導の空爆が展開された際にも約600機が投入され、爆撃目標の選定やデータ収集に威力を発揮しました。

プレデターの最大飛行高度は約9,000メートルで、通常は3,000~6,000メートルの低空を飛行します。プロペラ駆動でエンジン音も大きいため、敵の地対空ミサイルや対空機銃で撃墜されやすいのが欠点でしょう。しかし1機320万ドル程度と比較的値段は安く、軍事評論家の小川弘志氏は同機の特徴を次のように話します。

「プレデター出動は、機体の損失をある程度覚悟した上で行われている。パイロットの生命を危険にさらすことを考えれば、そのメリットは大きい。値段の安い航空戦力の替えはきいても、兵力を失う痛手は計り知れないものがありますから」

実際、過去にイラクでプレデター2機が墜落し、アフガン上空でも1機が行方不明になったと報じられました。

このプレデターに比べ、より大型で高い高度を飛行し、かつ航続距離も長い米空軍の新兵器が、現在着々と試験飛行が進められている無人偵察機グローバルホークです。