信濃町 手打ちそば工房若月 信州霧下そば庵

手打ちそば工房若月 信州霧下そば庵の店構えと、女将の打った十割そば
手打ちそば工房 若月を営む若月一子さんは、一茶の里柏原でそば打ち名人として知られた当年68歳の地元農家の主婦の方。

そば店の開設は、平成七年(1988)七月。農協に勤めるかたわら教えを請う人にそば打ちを教えていたが、ご主人の定年を機に自宅の敷地に、そば打ち体験施設「そば打ち工房若月」を十ヶ月前の平成六年九月に開設したのだが、若月さんのそばを是非食べたいとの多くの要望に応えての開店であったという。

お店は旧北国街道そば、黒姫山を望む風光明媚な場所。さほど広くない店内は明るく、キビキビと応対する店員の女衆の態度が気持ちが良い。

女将さんが打つそばは、地元産霧下そばを使った十割そば

黒姫山山麓は、隣の戸隠と同じく極上のそば「霧下そば」の産地として古くから知られていたところ。若月さんの使うそば粉は”やっぱり香り・甘み・腰が違うんですよね”とおっしゃる地元柏原産の霧下そばを挽きぐるみにしたもの。打ち方は伝統の生粉(きこ)打ち。つなぎを使わず熱湯でこねる十割そばだ。

風味も甘みも閉じこめられていて、食べると口の中にそばの香りがいっぱいに広がり、喉越しも良い絶品のそばだ。こんなに旨いそばにはお目にかかったことがなかった。おまけに地元産根曲がり竹を編んで作った笊は、真ん中が凹んでいて、見た目より多いそばが盛りつけられているのもうれしい。

つけ汁もそばのうまさを損なわない控えめなうまさがまたいい。お品書きにある天ぷらは、自分の畑でとれる野菜や山菜を使った四季の旬、田舎のお袋の家庭料理の味だ。

そば打ち体験は、予約が必要。午前9:00~と午後2:30~の二回。十割そばの生粉打ち。指導料・材料費・試食代込みで2,500(時間・料金など予約時に確認ください)

凍りそば

凍りそば:沸騰しただし汁の入った椀に葱など添えて入れる
これが目茶うま!沸騰しただし汁の入った椀に葱など添えて入れ、蓋をして五分ほど待つだけ。今のインスタントラーメンの要領だ。閉じこめられていた十割そばの風味と香りが戻ってきてそれは美味い絶品である。

この凍りそば柏原の特産品であったが、製法が面倒なため戦後は途絶えていて幻のそばとなっていたのを、若月さんが復活させたのだという。

製法はといえば、小寒から大寒にかけての寒い夜、細く切った十割そばを寒の水にさらし、手でまき、一晩外で凍らせたものを、そのまま風通しのよい納屋で自然乾燥させ、一ヶ月後くらいに天日に干すのだそうだ。凍み豆腐と同じく、寒気を利用した先祖の知恵伝来の産物だ。

店では、これを揚げたものにやはり揚げたあられを添えた料理がある、香ばしくてビールのおつまみに最高だという。6ヶ入り1パックをおみやげ品として売っている。
住所:長野県上水内郡信濃町柏原2487-3
電話:026-255-4321
営業:11:00~16:00(売れ切れ終い)
定休:月曜日(祝日なら営業・夏期無休)
交通:JR)信越線黒姫駅から徒歩6分・車:上信越道信濃町ICを降りる


・制作:03/04/06・更新:05/08/29
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