そばの名店にランクされるそば店の中には、女流そば打ち名人が打つそば店がある。これがめっぽう旨い。

信州女流そば打ち名人の営む店は数々あるが、今回は、60歳を過ぎても現役で毎日そばを打ち、素人さんやそば屋を志す人の指導育成も行っておられる女将のそば店のうちから の二店を紹介させて頂く。

霧下そばの畑
母から娘へ、姑から嫁へと厳しく仕込まれ受け継がれて来たそばの技術
女将さんの打つそばやの二つの流れ

信州のそばの名店の系譜を見るに、少なくとも、家庭に伝わる伝統のそば打ちを仕込まれた女流そば打ち名人の営む店。彼の一茶庵の片倉康夫氏を祖とする系譜に連なる店の二つの流れがある。

そばの里に伝わる技で打つ女将の店

県歌「信濃の国」にある「五穀の実らぬ里やある」とは、現在ではそばの名産地として知られているそばの里のことであるが、そばは米の獲れない農山村の常備食であり、ハレの食事であった。”そばを上手に打てなきゃ嫁には行けぬ”と言われたように、どの家庭でもそばを打つのは主婦の仕事であり、その技術は母から娘へ、姑から嫁へと厳しく仕込まれ受け継がれて来た。

そんなお母さんが切磋琢磨して覚えたそば打ちの技でお店を開いているのだから、そば好きには何ともうれしい話だ。

師匠から仕込まれた技で打つ女将の店

一方、そば通を自認する人、そば職人を志す人なら知らない人がいない、彼の近代そばの始祖”友蕎子片倉康夫氏”の直弟子や、孫弟子の営む一茶庵系列のそば店が信州にもある。男性なら、駒ヶ根の「丸富」や池田町の「安曇野翁」のご主人などがそうだ。


・制作:03/04/06・更新:05/08/29

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