戸隠と戸隠そばの由緒

戸隠連峰と鏡池。戸隠山々が池に映り、秋は紅葉の名所として知られたところ・提供:戸隠観光協会
戸隠は、神の住む地・修行の地

戸隠は、天の岩戸が飛来して化成したという戸隠山(1,904m)の山麓に広がる、標高1,000~1,200mの高原です。ここには、創建以来二千余年の歴史を持ち、天の岩戸開き神事に携わった神々が祭られた「戸隠神社」があります。

古くは、戸隠は、山容と豊かな水を崇める水源信仰「九頭龍信仰」の地でした。 が、平安時代の初期に修験道が入り込み、以来、
神と仏が同居する神仏混淆の山岳宗教のメッカとして
天台信濃五山の一つ学問寺「戸隠山勧修院顕光寺」として
伊豆の走り井、駿河の富士山と並んで霊験あらたかな修行場として
廃仏毀釈で寺が無くなる明治初期まで
諸国の修行者や山伏が集まる
江戸時代に民間で戸隠講も組織される
など、戸隠の地は、隆盛を極めました。
修行者や戸隠講の宿泊施設は「坊」といい、戸隠十三谷三千坊と呼ばれるほどの賑わいだったそうです。

戸隠そばの由緒

前にも「行者そば」で紹介しましたが、修行者の携行食は、そばでした。五穀断ちして修行に励む修行者には、五穀に入らず、火を使わず、水で練って食べられ、しかも質の良い栄養素が豊富に含まれてるそばは、貴重な常備食でした。

宿坊では、そばが饗せられ、今も存続している宿坊(例えば極意)にはそばが伝わっていて、予約すれば、食べられます。

戸隠に詣でた修行者や、講の人々から全国に口づてに伝えられたであろう「戸隠そば」の評判は、江戸時代には、確立していたようです。

戸隠そば祭り

毎年、9月の勤労感謝の日には、信州でトップを切って、戸隠そば祭りが行われます。36回目の開催となった今年も、9/22:前夜祭・9/23:本祭(共に中社鳥居前広場)が、行われ、数々のイベントが催されました。

また、毎年11月になると、戸隠そば献納神が戸隠神社中社で行わます。そばの恵みに感謝し、新そばが打たれ、奉納され ます。

詳しくは、続編「蕎麦献上祭」のページで紹介 >>

《関連サイト》:
そばが美味しい信州のそば処/体験情報
戸隠神社
戸隠観光協会
・ガイド記事:信州そばのルーツ「行者そば」
・ガイド記事:女将の打つそばの名店|信濃町:信州霧下そば庵
・制作:01/12/02・改版:06/10/11
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