寒さが本番になってくると、子どもの外遊びに付き合うのも、ちょっと億劫になってきますよね。かといって、おうち遊びもすぐ飽きちゃうし……というあなた! お子さんと一緒におうちの中でできるボランティア、「うちボラ」に挑戦してみませんか? 

日本の絵本をカンボジアとラオスの子どもたちに!

スッチダーちゃん
11歳のスッチダーちゃんが好きなのは「つるのおんがえし」なのだそう。©SVA
今回ご紹介するのは、国際協力NGO、SVA(シャンティ国際ボランティア会)が行っている「絵本を届ける運動」です。日本の絵本を各国の言葉に訳し、届けるという活動です。1999年から始まり、現在までに、数多くの絵本が海を渡り、カンボジアやラオスの子どもたちへ送られました。

ポル・ポト政権による恐怖政治が1975年から約4年間続いたカンボジアは、多くの知識人が虐殺されたり、強制労働によって命を落としました。学校も破壊され、本は焼かれ、教育システムそのものが消滅してしまっています。恐怖政治の後には1991年まで内戦が続き、学校、教師、教科書、教材の不足は現在も深刻な問題です。

ラオスも同様です。1975年から1989年まで鎖国状態に近い計画経済体制が取られ、学校の数も教員の数も減り、厳しい教育環境にあります。

どちらの国も子どもたちが絵本に触れる機会ほとんどありません。絵本を手にしたことすらない子どもたちも大勢います。そういった子どもたちに日本の絵本を送るために、現地の言葉で訳した訳文を貼り付けて完成させるのが全国各地で絵本作りに参加するボランティアです。

チビと一緒に“うちボラ”しよう!

スン・バンチャイくん
「字が読めなかったけど、図書館に来るようになって読めるようになった」といった子どもたちの反応が伝えられることで、参加している実感を感じることができるボランティアです。©SVA
参加を申し込むと、自宅に絵本1冊、訳文シール、ボランティアの名前を書くシール、そして作り方の説明書の1セットが届きます。絵本は何種類もあり、好きなものを選ぶことができますので、SVAへお問い合わせください。

説明書に従って訳文シールをはさみで切り、絵本の日本語文の上に貼り、出来上がったらSVAに送るというしくみです。参加費は2000円で、絵本代や海外への輸送費、現地での配布費用の一部などが含まれています。

家で手軽にできる上に、自分の作った絵本が、直接支援国の子どもたちへ届けられるシステムが確立されているので、参加の手応えも感じることができます。主婦や学生はもちろん、最近は、総合学習の時間を使って学校で取り組むことも多いのだそうです。

小学生や中学生だけではなく、幼稚園や保育園の子でも大人のサポートがあれば、大丈夫。絵本を読む楽しさはもちろん、はさみでチョキチョキしたり、シール貼りがあったりと、子どもでも無理なく楽しめます。しかもアジアの子どもたちのことをさりげなく伝えることもでき、親子で始めるプチボラデビューに超おすすめです。

もちろん、お子さんがいなくても、絵本が好きな方、国際協力活動に興味のある方、今年こそはプチボランティアしようと思っている方も、ぜひどうぞ。

次のページでは、ガイド家でも体験した絵本作りをご紹介します。