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中高一貫校への道 夏休みの過ごし方

低学年から6年生まで2期、すなわち主に夏を中心に家庭での学習に対する取り組み方をまとめてみた。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

6年夏の過ごし方

押さえ校の選択は、この時期に済ませておこう!

6年生ではさすがにこの時期第一志望校が決まっていないということはないだろう。子どもは具体的目標がないと勉強に身が入らないものだ。もし、まだというなら志望校選びを真剣にしなくてはならない。
学校
志望校選択をしよう

また、第二志望くらいまでは決まっていても、「第三志望、第四志望まではちょっと」というご家庭は多いのではないだろうか。実際に「入学する、しない」は別にして、お子さんの実力が見えてくる時期だからこそ、合格安全圏の学校まで、できれば親子で納得の行く学校をきっちり選んでおきたい。その際には試験日も考慮すること。受験不可能な学校をいくつ選んでも無意味といえる。

夏休み中は私立中学校・高校の合同説明会があちこちで開催される。多くの学校のパンフレットが一度に手に入り、進学相談もできる説明会は是非利用したい。

復習に重点を置こう!

夏休みは学校での授業がない分、家庭学習の時間を長くするのは当然。注意しなくてはならないのは、塾の選択授業でびっしり埋めてしまうこと。「せっかく時間が取れるのになぜ?」と思うかも知れない。

それは次のような理由からだ。学校の授業がある間は、塾の勉強の復習が十分できていない子供が多い。多かれ少なかれ消化不良の部分を残しながら、夏休みまで来てしまっている。
勉強する姿
復習をしっかり!

そこで、夏休みこそ塾で勉強した内容をきちんと復習するチャンスととらえたい。ほとんどの塾は夏期講習で重要単元の復習をカリキュラムに組むはずだ。入試問題で頻出するポイントは全体の2割~3割と言われている。従って夏期講習の内容をきちんと復習して身につけることが実力のUPの近道。

さらに、お薦めしたいことがある。それは過去の確認テスト(「日曜テスト」や「カリキュラムテスト」など)の復習だ。テストで間違えた問題や手が付けられなかった問題を重点的に復習して、一つずつ潰していければこれまた学力の底上げができるに違いない。

過去問はこう取り組む

夏期講習が休みの期間に過去問を解かせたい。なぜなら、まとまった時間が取れないと過去問に取り組めないからだ。この時期の過去問はやり方に工夫が必要。
過去問の勉強
過去問はこうやる

本番と同じ入試形式で過去問に取り組むのは時期尚早だ。というのは6年生の夏ではまだ入試問題レベルの実力に達していないのだから、意味がある行為とはいえない。過去問を解くとすれば時間に制限を設けず、志望校の問題傾向を知ることを目的とする。これが大切。塾では最大公約数的なカリキュラムを組んでいるので、志望校によっては出題されない範囲も学習する。過去問をやることでしっかりやるべき範囲がどこなのか、多少手を抜けるところはどこなのかつかめるので、この時期に感覚でいいのでつかんでおこう。

以上のことを夏休みに実行できれば、志望校までの距離が明確になり、すべきことも明確になる。「天王山」といわれるこの時期、ぜひご両親の力も総動員して、お子さんをバックアップしてほしい。
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