2002年度中学入試について総括はしましたが、これから何回かに分けて詳しく見ていきましょう。今回は2002ショックについてです。

3月の後半になるとビジネスマン向け週刊誌上で、全国の高校別大学合格実績が特集されます。これを見ると公立高校、特に大都市圏での公立高校の地盤沈下が目立ちます。
したがってそれを読んでいる父親達も私立高校の優位を認識するわけですが、既に高校では遅いのです。中高一貫校が増えて、高校募集のある私立校が減ってきています。
また、その入試倍率も相当なものになります。となると中学入試で私立中高一貫校か大学附属校に入った方が良いのではないかと気づくわけです。

その時に何がポイントになるかと言えば、今年は「週6日制」であるかどうかでした。それは有名校であっても逃れられないものでした。例えば女子学院です。東京では女子御三家と言われる学校ですが、志願者を減らしました。横浜のフェリス女学院も同様です。これらの学校は進学実績では確固たる地位を築いているにも関わらずです。

プロテスタント系の学校は元々週5日制を採ってきたのですが、やはり6日制を堅持すると宣言した学校とイメージ的に不利だったのでしょう。さらに「プロテスタント系=自由な校風」という先入観から、その自由さは面倒見の悪さにつながると捉えられた点も、マイナスに作用しました。

実際には5日制であっても2学期制などにして授業時間が確保されている訳ですし、過去に実績を残してきている学校については、授業時間の不足や教育内容の低下の不安はないはずです。そこで来年度はこういった学校は見直されるのではないでしょうか。

同じ宗教系でカトリックの学校は「躾に厳しい」と思われがちです。しかし全ての学校が同じなのではなく、生徒指導は非常に緩い学校もあります。単にイメージで見るのではなく、よく内容を調べることが重要です。とは言うものの学校サイドも、これからはより教育内容をオープンにして、受験生やその保護者に選ばれるための努力が必要です。この流れに乗り遅れると私学淘汰の時代を生き残れないでしょう。

次に実際の授業時間数を見てみましょう。